制限速度40km/hの道路を55km/hで走行した場合、「交通違反」で捕まるのでしょうか?また「罰金」はいくらになりますか?
公道の運転には最高速度が定められており、指定されている速度を超過した場合、交通違反で取り締まりを受けます。今回のケースでは制限速度40km/hの道を55km/hで走行しているため、スピード違反に該当するでしょう。 このとき超過した速度によって、ペナルティーの重さが異なるのをご存じでしょうか。今回は、車の制限速度と交通違反のペナルティーについて解説します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
制限速度は1km/hでも超過してはならない
結論としては、制限速度は1km/hでも超過してはなりません。公道の最高速度は「法定速度」と「指定速度」の2種類によって定められており、指定された速度を1km/hでも超過した場合には、反則金や違反点数の加点といったペナルティーを受けます。 場合によっては免許の停止や取り消しもあり得るため、スピード違反は非常にリスクの大きい行為です。 道路交通法第22条によると「車両は、道路標識等によりその最高速度が指定されている道路においてはその最高速度を、その他の道路においては政令で定める最高速度をこえる速度で進行してはならない」と定められています。そのため、車を運転する際は必ず道路標識の速度を超えないように注意しましょう。 ■法定速度とは 法定速度とは、道路標識による速度指定がない道路での最高速度です。道路交通法施行令によれば、法定速度は普通自動車の場合、一般道路で60km/h、高速道路で100km/hです。なお、法定速度は車両の種類によって異なります。道路標識などで最高速度が指定されていない限りは、法定速度を守りましょう。 ■指定速度(制限速度)とは 指定速度とは、道路標識などによって独自に指定されている最高速度のことです。仮に道路標識で「時速40km制限」と指定されている場合は、40km/hを超えてはなりません。前述したように、1km/hでも超えるとスピード違反として取り締まられてしまいます。 ■優先度が高いのは道路標識などの指定速度 仮に指定速度が40km/hの一般道路で法定速度の最高である60km/hで走行した場合、ルールとして優先されるのは指定速度です。そのため、上記のケースではスピード違反となってしまいます。道路標識で速度を指定されている道路は、必ずなんらかの理由があるため、指定速度を遵守しましょう。 例えば、法定速度100km/hの高速道路で、道路標識にて50km/h以下と指定されている場合は、急なカーブやETCが近いといった事情があると予想されます。道路標識で速度を指定されているにもかかわらず法定速度で走ると、取り締まりを受けるだけでなく事故のリスクも高まってしまうのです。