【ゴルフルールクイズ】ボールマークの修復中にカラーにあるボールを動かしちゃった! これって罰はある?
ゴルフのルールをクイズ形式で分かりやすく解説。今回は、偶然カラー上のボールを動かしてしまった場合の処置について。
* * * 残り100Yの絶好の位置からのセカンドショットは、真っすぐピンの方向へ。 「これは付いたでしょ!」 と思ったが、行ってみると、ボールはグリーン手前のカラーに。 ボールマークはグリーン上についていたのだが、どうやら傾斜で戻ってしまったらしい。 「うーん、残念! でもここなら乗ったも同然ね」
ところが、グリーンフォークでボールマークを直していたところ、手がボールに当たって動いてしまう。 「あ、ヤバ! この場合って……」 同伴者に確認したところ 「グリーン上にボールがあるときは、偶然動かしてもペナルティはないけど、このボールはカラーにあるから、偶然でも動かしちゃったら1罰打ね」 なぬ!? ボールを動かしたのはグリーンを修復しているときだったから、罰なしでいい気もするけど……。
グリーン上のボールマークを修復しているときに、カラーにある自分の球を偶然動かしてしまった。どうなる?
A. 罰なし B. 1罰打 正解は…… --------
A「罰なし」 プレーヤーが止まっている自分の球を拾い上げたり、故意に触れたり、動かす原因となった場合、1罰打を受ける。しかし例外として、「パッティングリーンの球を偶然に動かした場合」や、「規則を適用している間のパッティンググリーン以外の場所での偶然の動きが球を動かす原因となった場合」は、罰はない(規則9.4b 例外4)。グリーン上のボールマークの損傷を修理することは、規則で認められている行為(規則13.1c)であることから、今回のようにボールマークの修理中に偶然球を動かした場合は、球がグリーン上になかったとしても、罰はない。球は元の位置にリプレースする。 監修:JLPGA競技委員・阿蘇紀子、中﨑典子 撮影:岡沢裕行 週刊ゴルフダイジェスト12月12日号より一部改