レッチリ、エミネム…フジロックのスタッフが、スターの要望に本気対応! その裏側を明かす
「FUJI ROCK FESTIVAL'24」本部スタッフ2人が、同イベントの裏話を語った。スターの要望に対する“本気対応”とは? この内容をお届けしたのは、7月10日(水)オンエアのJ-WAVEの番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)のワンコーナー「READY FOR FUJI ROCK FESTIVAL’24 supported by iichiko」。フジロックに出演するアーティスト、スタッフや関係者が日替わりで登場し、魅力や見どころを紹介する期間限定の企画だ。オンエアのほか、ポッドキャストでも配信中。 ここではトークの一部をテキストで紹介する。
運営本部は「なんでも屋」
本部運営スタッフ2人による対談は、フジロックにもブースを構える「いいちこ」と緑茶で作った緑茶ハイ「いい茶こ」を片手にスタートした。 鯉沼:私は鯉沼と言います。フジロックでは運営本部の責任者をやらせていただいています。 澤田:私ホットスタッフプロモーション制作部、澤田と申します。フジロックでは主に全体のスタッフ、アーティスト周りの車両の管理その他、当時起こるイレギュラーなどさまざまな対応をさせていただいております。 鯉沼:スーパーマルチタスクな業務でお疲れ様です。 澤田:はい(笑)。 鯉沼:運営本部というのはなにをやる場所なのか、わかりやすく言うと「なんでも屋」です。大きなフェスティバルで、それこそ湯沢町の人口が8000人のところに1日あたり30000人を超える来場者の方がやってきます。住んでいる方より多いお客様がやってくるところ、フェスティバル会場の役場のような立ち位置になります。だからなんでもやります。スタッフのケアからお客さんのケアからすべてを取り仕切る部署になります。
アーティストのオーダーには本気で対応! レッチリは……
アーティストの数々のオーダーに応えてきたという2人は、実名を出しながら裏話を語った。 鯉沼:仕事は大変な……大変なことしかない気がします(笑)。アーティストの食事60何食をいろいろなところからかき集めて持って行くとか。「味噌汁1」とかね(笑)。 澤田:どのフェスティバルも、ヘッドライナーは手厚くおもてなしをしなきゃいけないですから。ヘッドライナーからきたオーダーは「ほぼ絶対」というぐらい。 鯉沼:神の声みたいな(笑)。 澤田:本当に無理なことでも極力対応しようとしていますね。このフェスティバルは。 鯉沼:大昔ですけどアーティストからの要望書みたいなのがきて。向こうも向こうでふざけて書いてくることとかもありました。レッド・ホット・チリペッパーズなんか会場に用意してほしいもので「白い砂浜と青い海」って、そんなものありませんと(笑)。むこうもふざけて書いてくることもあったりしますよね。 澤田:その空気がわかってないと、真に受けちゃって本当に用意しちゃいますよね。 鯉沼:「エミネムハンバーガー事件」とかね。マックのハンバーガー大好きだから、そのオーダーが出たらすぐに出すようにと。それも苗場にマクドナルドなんかありませんから、一番近い六日町にあるところにケータリングの車を1台、マクドナルドの前にずっとスタッフと一緒に置いておいて。オーダーが入ったら買ってすぐに走れるようにスタンバイしていたら、1回もオーダー入らずみたいな(笑)。それもその前段があったんです。わかっていたので日本に入ってからホテルに入り、会場に来る前にたらふくマック食わせておいたそうです(笑)。 澤田:苗場に来て食べたくならないように。 鯉沼:そういうファインプレーもあったらしいです。面白いオーダーはちょこちょこあって、そういうのには全部本気になって対応しました。