『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』ホアキン・フェニックス×レディ・ガガ、現実か妄想か。観客の予測を超える衝撃作が誕生
Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね【第1208回】 シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。 今回は、10月11日公開の『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』と、「踊る」シリーズ2部作『室井慎次 敗れざる者/室井慎次 生き続ける者』をご紹介します。
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』新たなショーの幕が開ける!
2019年に公開され、「第76回ベネチア国際映画祭」で金獅子賞に輝き、「第92回アカデミー賞」ではホアキン・フェニックスがアカデミー主演男優賞を獲得。日本でも未曾有の社会現象を巻き起こした映画『ジョーカー』。待望の続編が、ついに日本に上陸しました。 タイトルは『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』、通称『ジョーカー2』。コメディアンになることを夢見る心優しき男アーサー・フリックが、歪んだ社会の狭間で“悪のカリスマ”へと変貌。その後の物語が繰り広げられます。
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』のあらすじ
凄惨な事件をきっかけに、その言動に注目が集まり、理不尽な世の中の代弁者として時代の寵児となったジョーカー。今では殺人の罪で州立病院に収監されていて、来たる裁判を待つ日々を送っている。 ある日、ジョーカーはひとりの女性と出会う。 彼女の名は、リー。ミステリアスな魅力を持つ彼女は、ジョーカーの狂気に魅了されていく。 ピエロ風のメイクを施し、ジョーカーと共に民衆を扇動していくリー。そして、狂乱が伝播する社会で、ますます暴走していくジョーカー。 孤独で優しかった男は、どこに行き着くのか……。
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』のみどころ
ジョーカーを演じたのは、ホアキン・フェニックス。これまでヒース・レジャーやジャック・ニコルソンなど、実力派俳優たちが怪演してきたジョーカー役に、前作に続き挑みました。 世の中を翻弄する快感、メイクの下に隠された本音。そして、リーという希望の光を見つけた喜び。複雑に変化するジョーカー=アーサーの内面を、エモーショナルに体現しています。 また物語の鍵を握る謎の女性・リー役に起用されたのは、レディー・ガガ。スクリーンに映ると目が離せなくなってしまう、その独特の存在感は、さすがガガ様といったところ。 観客の心にさらに鮮烈な印象を残す2人の怪演は必見ですよ。