中田翔が「らしさ」全開 キレイごとを言うつもりはさらさらなし 「記憶に残る選手でありたい」
中田翔インタビュー(後編) 前編:中田翔が語るプロ17年目の覚悟はこちら>> 昨年オフ、巨人との契約を破棄してまで中日移籍を決断した中田翔。このキャンプではヒゲ面に金髪という、中田らしさ全開で存在感を示している。自ら「野球人生のラストスパート」位置づけている中田に、どんな選手でありたいか語ってもらった。 【写真】「きつねダンス」で球場を盛り上げるファイターズガール厳選カット集(54枚) 【自分のスタイルを変えるつもりはない】 ── 移籍を決断する時に、"中田翔らしさ"というものは考えましたか? 中田 自分らしさ......ですか。うーん。なんでしょうね。僕は若い時からずっと好きなことをやらせてもらっていたので、それが"中田翔らしさ"なのかどうかはわからないですけど、ありがたいことに僕の周りにも「最後まで自分らしくいってほしい」とか、「周りの意見や周りの目を気にするのは中田翔じゃない」って言ってくれる人がたくさんいました。 決断は人に言われてどうこうではないです。自分の決断でダメだったら、自分の責任で納得もできます。人に言われてダメだった時の後悔のほうが大きいんでね。それは日本ハムの時も、ジャイアンツに行ってからも、ずっとそうでした。今後も自分のスタイルを変えるつもりはないです。 ── どこに行っても中田翔は中田翔であると? 中田 まぁ、僕にとって中田翔であることは、"普通のこと"なんですけどね。"我が道を貫く"とか、そういうことでもないんですよ。本当に普通、ノーマルです。今の時代には僕みたいなキャラクターは珍しいのでしょうけど、それだってファンの人たちやメディアから中田翔のキャラクターを求められているからやっているわけでもない。僕にとってはごくごく普通のことをやっているだけですからね。 ── ドラゴンズでは金髪で背番号6番を背負って、感慨深いものがありますね。 中田 背番号6はうれしいですけど、金髪に関しては普通というか。正直、この歳にもなって金髪にしたらまだ騒いでくれるんだっていう驚きがあったぐらいです。ただ、ジャイアンツ時代も球団ルールがあったからやらなかっただけで、ルールを破ってまで貫きたいものでもない。この歳でルールに盾突いてなんて、逆にダサいじゃないですか。ドラゴンズでも事前に「今年は髪とヒゲに関して規制はない」と聞いていたので、「じゃあヒゲも」と......あってもなくてもどっちでもいいんですけどね。