日曜開放 子供の学習場に 上松町 展示・交流スペース「キノトコ」 便利な街中 保護者見守り
長野県木曽郡上松町駅前通りの木工ギャラリー兼コミュニティースペース「KINOTOCO(キノトコ)」が、子供たちの学習スペースとして日曜日に開放されている。町内に勉強で活用できる施設が少ないと、保護者有志が子供たちの学びを支えるため5月下旬から運用を始めた。中高生を対象に、午前9時半~午後4時半に開けている。 木曽青峰高校(木曽町)に通う上松の生徒の保護者が中心となり取り組む。町内だと町公民館や館内の図書室が活用できるが、他の利用者の出入りが多いことや立地などから、町外の公共施設で学習する生徒は多いという。学校側との懇談の場で声が出たことをきっかけに、キノトコを管理する町に学習利用を提案した。 2日も利用に訪れた生徒の姿があった。青峰高3年の三沢彩乃さん(17)は、周囲の人も勉強している環境だと集中しやすく、木曽町の施設で学習する機会が多いという。「キノトコは街中にあり利用しやすい」と話した。同3年の杉本龍哉さん(17)は「自宅と違いゲームなどの誘惑がない。こういう環境が近くにあるのはいい」と話した。 開放中は保護者有志の「キノトコ学習応援隊」が在席し、見守る。町への呼びかけなどをした杉本きよみさんは「多くの子供たちが活発に利用できるよう長く取り組みを続けたい」と力を込める。都合で日曜日に開放しない場合がある。保護者を中心に、応援隊の協力者を募っている。
市民タイムス