「幹部がどんどん去っていった…」吉岡里帆に壇蜜も…相次ぐ芸能事務所の破産、休業でのウラで起きていた「深刻な経営事情」
吉岡里帆に壇蜜も―芸能事務所「破綻」の真相
芸能事務所の破産、休業が相次いでいる。3月27日、タレントの壇蜜(43歳)が所属するフィットが破産手続きを開始したと報じられると、4月1日には女優の吉岡里帆(31歳)を擁するA-Teamが芸能部門の業務休止を発表した。人気タレントを抱える事務所で何が起きたのか。 【写真】借金返済だけじゃなかった...大谷翔平も憤る「イッペイのウソ」 「フィットが長く赤字経営を続けていたのは業界では有名なこと。大原がおりや杉原杏璃が大活躍したのはずっと前のことですし、壇蜜のブレイクがあったとはいえ、経営を立て直すには至らなかった。テレビ業界の制作費削減の波が押し寄せ、ついに限界を迎えたのです」(芸能プロ幹部) いっぽうの吉岡は休業にともない、戸田恵梨香、有村架純らが所属するフラームへ移籍したが、A-Teamには少しばかり込み入った内部事情があったようだ。 「A-Teamは'18年に、辣腕で知られた小笠原明男社長が亡くなって以来、急速に勢いを失っていきました。というのも、彼を慕っていた優秀な幹部陣が事務所を去ってしまったのです。社長の妻と社員との間で軋轢が生じているなどの噂もあり、完全に事務所としての機能を失っていました。吉岡さんも見切りをつけた形で、業界でも有名なやり手マネージャーを引き連れ、移籍しています」(同前)
過渡期を迎える芸能界
フィットの破産、A-Teamの休業は、ほかの中堅事務所にとって対岸の火事ではない。業界内では連鎖を危惧する声が少なくないのだ。 「制作費削減、YouTubeなどの台頭で、芸能界は過渡期を迎えています。独立の流れも強まっており、一部の売れっ子タレントに依存している中堅事務所はいつ今回のような事態に陥ってもおかしくない」(同前) 芸能界はやはり水物のようだ。 「週刊現代」2024年4月20日号より
週刊現代(講談社)