【特集】7月の大雨から密着110日 突如襲った土砂…泥だらけの老舗旅館に再び透き通った湯が!その瞬間と笑顔をカメラがとらえた(山形・瀬見温泉)
従業員「泥が流れてくる。こういうごみも(流れてきて)排水溝詰まっちゃって。(泥水を)出せない状態」 本来、書き入れ時の8月は、すべての予約をキャンセルせざるを得ませんでした。 ■よせられる善意 大雨から15日目。かけつけたのは、観松館の被害を知った地元の高校生たちでした。 この日は高橋社長の父で前社長の昌裕(まさひろ)さんもかけつけました。 高橋昌裕 前社長「毎日一つ一つ目に見えるように変わっていくのが私たちが作業をする上で心の支えにもなる」 このころ、高橋社長は観松館を大雨からおよそ1か月となる9月1日に再び営業することをめざし復旧作業を進めていました。 しかし、片づけが進むにつれ、これまで見えていなかった被害が明らかになります。 ■追い打ちをかける被害が発覚 ゆめみの宿 観松館 高橋裕 社長「きのうおとといに土砂の片づけをしてもらったので浄化槽の方を点検できるようになったが、点検したところもう全部ダメということで新しく作り直すしかないという結論になりまして。当然浄化槽がダメだと、生活排水が出せないのでこれ以上のお風呂の中の掃除ができない」 高橋社長は営業再開の時期を9月から11月に延長する決断を余儀なくされました。 大雨から33日目。本来ならまもなく営業再開のため客を迎え入れる準備をしていたはずのこの日も従業員たちは土砂で汚れた家具を運び出していました。 予定よりも遅れた再開。でも、従業員には笑顔が増えていたように感じました。 黙々と作業しあっという間に昼休憩です。 ■食事は憩いの時間 「いきなり全部営業できなくなったから食材もあるし、いつもメニューを変えて何かしら作っている」 この日はその食材を使った沢煮汁(さわにじる)とお弁当。 温かなご飯を食べながら束の間の休息時間です。 復旧作業が進む一方で…資金面の不安は膨らんでいきました。 ■資金の公的支援は大きな課題 ゆめみの宿 観松館 高橋裕 社長「補助金とか助成金とかはまだ1か月で出ていない状況なのでほとんど。できるだけ早く復旧に向けた助成金・補助金は出してほしいなとは思います」
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