どうした広島 勝負の9月2勝9敗 今季2度目の5連敗 3位転落 4カード連続初戦黒星 低迷続く
「阪神7-3広島」(13日、甲子園球場) 広島が今季2度目の5連敗を喫し、3位に転落した。4カード連続の初戦黒星で、9月はこれで2勝9敗の借金7。4位・DeNAに1ゲーム差に迫られた一戦では守備の乱れが響き、大瀬良の全力プレーが皮肉にも失点につながる結果となった。 【写真】新井監督がベンチを出て大声でナインを鼓舞 勝利への執念を感じさせる 今季2戦2敗の阪神・高橋の立ち上がりを攻め、秋山の二塁打、矢野の犠打、小園の三ゴロ間にわずか7球で1点を先制した。 二回2死一、二塁。大瀬良は足元を襲った高橋の打球に左足を出した。投手の本能だろうが、これがかかと部分に当たって、二遊間方向に飛んでいた打球は三遊間に向きを変え、内野安打となった。投手の背後には遊撃・矢野が回り込んでおり、スルーしていれば捕球して二塁ベースを踏むなり、一塁に送球して3アウト目を稼げていた場面だった。満塁となって近本に押し出し四球。不運を象徴する場面になった。 同点の四回1死一塁では、投手頭上を襲った木浪の打球を追った遊撃・矢野が捕球直前に二塁ベースの位置を確認するために視線を下げた。その影響からか、打球をファンブル。記録は安打となったが、捕球できていれば併殺を奪えていた。一、三塁にピンチは広がり、犠打を挟んで近本に勝ち越しの2点適時打。さらに小園の失策で3点目を奪われた。 対阪神2勝0敗、防御率1・14だった大瀬良が、今季最短の4回1/3で5失点KO。大瀬良に続いて、塹江も押し出し四球を与えるなど、勝負の9月に入って投手陣の踏ん張りがきかなくなってきた。 3位に転落したが、巨人も負けてゲーム差は4で変わらず。だが、4位・DeNAに1ゲーム差に迫られた。新井監督は「今まで通り。結果を恐れずに攻めていってもらえたらいいと思う。何かのきっかけで変わると思うので、それが明日来るように頑張りたい」と話した。まさに正念場。残り18試合。流れを変える救世主の台頭が待たれる。