オリックス・宮城大弥、誓った「けがせず」7月沖縄凱旋
ことしこそ凱旋(がいせん)登板するさ~!! オリックス・宮城大弥投手(23)が10日、大阪・此花区の球団施設で自主トレを公開し、今季7月1、2日に予定されている地元の沖縄での西武戦(那覇)の登板に意欲を燃やした。昨季も5月に同地でロッテ戦が2試合が行われたが、けがで離脱していた影響で登板はかなわず。今年こそフル回転し、故郷のマウンドで雄姿を届ける。 気温4度といてつく寒さの舞洲で精力的に体を動かし、熱~い〝うちなんちゅ魂〟を言葉に込めた。沖縄・宜野湾市出身の宮城が、7月に予定されているゲームでの登板を熱望した。 「ことしは(沖縄に)行けるように、まずはけがせずにやりたい」 自身初の開幕投手を務めた昨季は、5月8日の楽天戦(秋田)で左大胸筋を痛めて戦線離脱。1週間後に控えていた14、15日の那覇開催のロッテ戦での登板はかなわなかった。同カードはチーム8年ぶりの沖縄での主催試合とあって多くの地元ファンでにぎわい、1軍に帯同していた唯一の沖縄出身者だった宜保は大勢の親族が応援に駆け付けた。 そんな反響の大きさを知った宮城は「宜保さんの応援を見たらすごいなと思いましたし、負けないように頑張りたい」と〝沖縄シリーズ〟にかける思いは強い。昨年末に帰省した際には同級生から「なんで来なかった?」と「圧をかけられた」と苦笑い。今年は7月1、2日の西武戦が那覇で開催される予定で、チャンスをつかむためにも、けがなく先発ローテを守り続ける。 〝野望〟を実現するには今オフの準備も大切だ。2年連続の開幕投手に内定している左腕は「わざわざ変える必要もない」と例年通りの調整を進めており、この日は年明け後初めてブルペンに入り、捕手を立たせて15球を投げた。 昨季は規定投球回(143回)にわずかに届かず(141回⅔)涙をのんだが、今季こそは最優秀防御率のタイトル獲得が目標。なにより健康体で一年間、戦い抜くことが最優先事項だ。 「けがせず、チームで優勝したい。僕も改めて規定投球回を目指して頑張りたい」
真夏の沖縄のファンの温かい応援を全身で浴びたい。すべてをパワーに変え、エース宮城がオリックスを王座奪還に導く。(織原祥平)