ビットコイン億万長者が仕掛けた「3億円超の宝探し」に全米が熱狂中
一冊の本が、大海賊時代よろしく″大・宝探し時代″の幕明けを告げた! 11月12日に発売されたその本の名は『There’s Treasure Inside(宝物はこの中に)』。ビットコインで巨万の富を築いた大富豪ジョン・コリンズ=ブラック氏が自身のコレクションの一部を5つの宝箱に隠し、アメリカ全土にバラ撒(ま)いたのだ。その総額はなんと200万ドル(約3億円超)。宝の場所を示す唯一のヒントは、発売された書籍の中にある。 【画像】ビットコイン億万長者が仕掛けた「3億円超の宝探し」に全米が熱狂中 「現地では発売された5万部が即完売。入手するために、わざわざ4時間かけて取り扱いのある書店に並んだ購入者もいました。大手テレビ局CNNなどでも報じられ、その注目度は高まるばかりです。 12月中旬には電子版が発売予定で、来年1月には重版分の販売も始まる。いまは書籍を購入できた人だけ探していますが、書籍が行き渡れば、ゆくゆくは100万人以上のハンターが誕生する可能性もあります」(大手紙米駐在記者) 宝の中身も実に豪華だ。宝箱の中には月の石やJ・F・ケネディ夫人の愛用したブローチ、五輪史上最大の番狂わせと言われたアトランタ五輪サッカー男子ナイジェリア代表の金メダルなど複数の宝物が詰め込まれているという。最も高額なものは、世界で初めて硬貨の形に製造されたビットコインで、現時点でも10万ドル(約1500万円)の値が付いている。 まさにアメリカンドリーム――。 このビッグウェーブに乗るべく、FRIDAY記者もその在り処に迫るため取材を敢行。書籍は完売しているため、まずはネット上のコミュニティに潜入してみた。そこには4000人以上のハンターが所属し、日夜さまざまな情報が飛び交う。その中の一人、45歳の男性が取材に応じた。 「こっちの盛り上がりはすごいよ。なんてったって誰でもミリオネア(億万長者)になれるんだからな。アンタも挑戦するのかい? そうか……。せっかくの仲だ。俺の調べだと、一つはアメリカ東北部のアパラチア山脈を南北に縦断する遊歩道のどこかにある。ただ、今は近づけない。積雪のせいで滑落のリスクもあるからね」 コミュニティではバーモント州に関するやり取りもさかんに行われていた。しかし、50人ほどのハンターにDMを送ってみたが、有益な情報は得られなかった。 ◆仕掛け人を直撃すると… そこで今度は、日本で50年にわたりトレジャーハンターとして活動し、『【秘録】埋蔵金を発見した!』などの著書がある八重野充弘氏(77)の門を叩いた。八重野氏は隠す側の心理をこう分析する。 「隠す側はヒントが変化してしまわないかどうかを気にする。つまり、長年にわたり不動のもの、主に宗教に関連したものを目印にすることが多い。日本だと地蔵や石造りの社などです。そういったものがある近くは、宝がある可能性が高いかもしれません」 そして最後、ついに仕掛け人であるコリンズ=ブラック氏本人が取材に応じた。宝箱の在り処について聞くと、「妻にも教えてない」と躱(かわ)されたが、ハンターたちの熱狂については、驚きを隠さない。 「反響は予想以上だね。この前はヨーロッパのテレビ局からも取材されたよ。自分がこの企画を思いついたのは’19年。そこから綿密に準備を重ねてきた。自分の見立てだと、5~10年は見つからないだろうね。Good Luck!」 読者諸氏も、機会があればぜひ一度、挑戦してみてはいかがだろうか。 ◆隠された”お宝”の一部を大公開! アトランタ五輪サッカー男子の金メダル 月の石 「ポケモンカード」レアカードの初版 J・F・ケネディ夫人の愛用したブローチ 『FRIDAY』2024年12月27日号より
FRIDAYデジタル