ローマ教皇の新しい専用車両はメルセデス製の電気自動車(海外)
ローマ教皇は、メルセデスから初の完全電動自動車の専用車両「ポープモービル」を受け取った。 【全画像をみる】ローマ教皇の新しい専用車両はメルセデス製の電気自動車 このメルセデスG580はクラシックな白の外観で、後部中央には回転式で高さを調整できる座席を備えている。 バチカンは最近、2030年までに全車両を完全電動自動車へ移行する計画を発表したところだ。 メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)はバチカンに数十年間、専用車両「ポープモービル」を提供してきたが、今回、ローマ教皇フランシスコは初めて電気自動車(EV)に乗車することになる。 「初の完全電動車Gクラスは、持続可能性やエレガントなデザイン、最大限の機能を兼ね備えている」と、メルセデス・ベンツ・グループAGの最高デザイン責任者を務めるゴードン・ワグナー(Gorden Wagener)はプレスリリースで語った。 「ローマ教皇にこの特別な車を贈ることは我々にとってた大変名誉なことだ」 メルセデス・ベンツはこの車の開発に約1年取り組んできたという。各ホイールに4つの電気モーターが搭載されたこの車の駆動系は公の行事での低速走行にも対応している。 前の専用車両と同様に、外観はクラシックな白色だ。後部には回転式で高さを調整できる1人用の座席が設けられている。そして、それ以外の同乗者のために、左右に2つの座席がある。 メルセデス・ベンツのポープモービルは、サン・ピエトロ広場の大群衆の間をローマ教皇が移動するために特別に作られた、防弾ガラスを装備した車だ。この新しい車は、25年に1度行われる聖年に合わせて納車された。2025年の聖年祭ではローマを何百万人もの人々が訪れる見込みだ。 この車の価格についての問い合わせにメルセデス・ベンツは回答しなかったが、一部の推定ではおよそ50万ドル(約7500万円)とされている。
Ana Altchek