来春の花粉、西日本で多いか 香川は今年の8倍超と予想
気象会社ウェザーニューズ(千葉市)は5日までに、2025年春の花粉の飛散予想を発表した。今夏の高温などで、飛散量の全国平均は平年の166%と予想、北海道と青森、山形、沖縄を除く43都府県で平年を上回り、西日本は過去10年で最多に匹敵する恐れがある。今年との比較では西日本や北陸、関東北部で大幅に量が増え、香川は8.5倍になる見通し。 北海道はシラカバ、それ以外の地域はスギ、ヒノキの花粉の飛散傾向を予想。今夏は広範囲で日照時間も長く、全国的に気温が高かったため、花粉を出す雄花が成長しやすかった。花粉は隔年で増える傾向があり、今年の飛散量が非常に少なかった西日本は、来春は大幅に増えるとしている。 24年と比べて大きく増えそうなのは香川(850%)、広島(690%)、徳島(663%)などで、減るのは青森(46%)、北海道(48%)、秋田(67%)など。東京は平年比122%だが、24年と比べると90%と少ない。
ウェザーニューズの担当者は「大量飛散となる恐れがあり、万全な対策が必要だ」と話している。