ルッソ兄弟監督最新作『エレクトリック・ステイト』孤独な少女とうさんくさいイケおじの“少し不思議”な旅を映すティザー予告
アンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソの兄弟が監督を務めるNetflix映画『エレクトリック・ステイト』(2025年3月14日配信)からティザー予告映像が解禁された。 【写真を見る】ルッソ兄弟らしさがあふれた息もつかせぬアクションも満載 本作は『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)、『グレイマン』(22)で監督を務めたルッソ兄弟が、主演にミリー・ボビー・ブラウンとクリス・プラットを迎えたSFロードムービー。アニメのキャラクターやマスコットかのようなヘンテコな見た目のロボットがそこかしこで暮らしているという“現実とは異なるもうひとつの1990年代”を舞台に、失踪した弟探しの旅に出る孤独な少女ミシェル(ミリー・ボビー・ブラウン)と、彼女と行動を共にするうさんくさいイケおじのキーツ(クリス・プラット)、そして謎のロボットによる“少し不思議”な旅を活写する。 ロボットによる反乱が人類によって鎮圧された後の世の中。敗北したロボットは人類に使役されるなど立場を弱め、勝利したはずの人類もテクノロジーに呑みこまれた生活を送っており、互いのつながりは希薄に。このたび解禁されたティザー予告でも、親を亡くし孤独な少女ミシェルの「戦争後、大切なものを失いました。ロボットは自由を失い、人間はつながりを失った。あたしは家族を失った」という台詞が物語る通り、寂寥感が漂っている。自身の弟クリストファーとは死に別れたと思っていたミシェルだったが、ある日、どこか弟に似た雰囲気をまとった黄色いロボットのコスモが彼女の元を訪れる。天才的な頭脳を持つクリストファーがこのコスモを操作していると知ったミシェルは、閉塞感に満ちた町を飛び出して、弟と再会するための旅へ出発。彼女らが出会うのは、どこか怪しげだけど世話焼きな密輸業者のキーツと、口達者なロボットのハーマン。一行は仕方なく行動を共にするが、それを妨げようとする邪悪な組織も現れる。そしてこの組織は、弟クリストファーの失踪にも大きく関わりがあったのだ。 ティザー予告には大小様々なタイプのロボットが暴れまわる、スケール感にあふれた息もつかせぬアクションが満載。『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』と『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ(原題)』の監督にも就任したルッソ兄弟が“らしさ”を存分に炸裂させつつ、どこか懐かしさを感じさせるヴィジュアルとキャラクターたちのコミカルなやり取りに新境地開拓を期待させてくれる。 キャストにはミリーやクリスに加えて、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(22)のキー・ホイ・クァン、「ブレイキング・バッド」「ザ・ボーイズ」のジャンカルロ・エスポジート、「となりのサインフェルド」のジェイソン・アレクサンダーらが集結。ボイスキャストにはウディ・ハレルソン、アンソニー・マッキー、ブライアン・コックスらが勢揃い。 「アベンジャーズ」シリーズ最新作の監督にも就任したルッソ兄弟が本作でどんな映像世界を見せてくれるのか、期待は尽きない。 文/スズキヒロシ