院修了で奨学金返済免除 教員不足対策、来春から
教員不足解消策を話し合う中教審部会は19日、教員になった教職大学院修了者を中心に、院在籍中に貸与された奨学金の返済を免除する制度導入を求める提言をまとめた。文部科学省が詳細な制度設計に着手し、2025年春の新卒採用教員から適用する方針。 【改正のポイント】奨学金の年収要件、600万円に
提言では、教員志願者の確保と質の向上が重要と強調。教職以外の大学院修了者でも、学校での実習などを通じて専門性を身に付けた教員を対象にすべきだとした。 学部生については今後の検討課題となった。委員からは、既に返済支援をしている自治体もあるとして「地域差が出ないよう国が対応してほしい」との意見が出た。