偉大なる1600点 白鳥翔、個人2連勝を決めた七対子は感性で当てた2択の賜物/麻雀・Mリーグ
たかが1600点、されど1600点。12月17日、プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」の第2試合では、渋谷ABEMASの白鳥翔(連盟)が登板し、トップ目からの七対子直撃で勝利を手繰り寄せた。 【映像】1600点の何倍も価値がある!白鳥翔、大事なところで決めた七対子 序盤から接戦だった。当試合は起家から白鳥、U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)の並びでスタート。東1局で園田が4000点をアガると、東2局、親番を流された白鳥は、すぐさま一気通貫・赤・ドラ2の満貫・8000点を成就させた。東3局、テンパイ流局で迎えた東4局2本場では園田が3900点、満貫・8000点(+600点、供託1000点)を加点。トップ目から引きずりおろされるも、親番の南1局ではリーチ・裏ドラの3900点、流局した南1局1本場ではテンパイ料、南1局2本場ではリーチ・ツモ・平和の3900点(+600点、供託2000点)を獲得し、再びトップ目に浮上した。 南2局、南3局では園田が5200点、7700点を加点。またしてもトップ目を譲った中での南3局1本場、白鳥は感性を研ぎ澄ませた。「園田さんを逆転しないようなアガリは、あまり意味がない。できれば2000(点)・4000(点)とかをツモって、大きく離してオーラスを迎えたい」「ポンして1000点ならアガり切れるかもしれないけど、それよりも両脇の2人が満貫ツモとかしてくれて、園田さんとの点差が縮まる方が全然いい」。白鳥は対子だった白を鳴かずに打ち進め、七対子の形に。3索か4索、どちらの単騎待ちにするか。白鳥は3索を河に捨てると、次巡、園田から4索が零れ落ちた。 これで2000点差ながらもトップ目に返り咲くと、オーラスでは3着目の鈴木優が4000点をツモって終幕。会場がチームカラーに染まる中、白鳥は静かに目を閉じた。個人連勝。試合後は「チーム状況もありますけど、今日だけはトップが欲しかったので、よかったですね」と安堵した。 一時は▲600ポイントに迫ろうかというチームポイントも、▲382.3まで戻した。白鳥は「まだ300もマイナスしているんですけど、あと半分残っていますし、かなり現実的なのかなという風な感じで…」とコメント。「最近はポイントを重ねられているんで、大丈夫じゃないかな。本当にもうABEMASの4人共、『俺たちのポイントを返せよ!』って気持ちでやっているんで。みんなで全力で頑張れればな、と思います」と続けた。 チームは今年、残り6試合だ。「年内に(▲)200ポイント台に戻せれば、かなりいいかなと思っていますので、一生懸命頑張る。本当に脱落しちゃうと、結構Mリーグを見ているのが面白くなくなっちゃうと思うので、一生懸命頑張りますので、みなさんぜひ、応援よろしくお願いします」。高みを目指して、大きな羽を広げる。 【第2試合結果】 1着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)4万1100点/+61.1 2着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)3万9100点/+19.1 3着 U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)1万6200点/▲23.8 4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)3600点/▲56.4 【12月17日終了時点での成績】 1位 赤坂ドリブンズ +771.2(48/96) 2位 セガサミーフェニックス +538.5(48/96) 3位 U-NEXT Pirates +341.9(48/96) 4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +38.4(48/96) 5位 TEAM雷電 +6.3(48/96) 6位 KADOKAWAサクラナイツ ▲135.5(48/96) 7位 渋谷ABEMAS ▲382.3(48/96) 8位 EX風林火山 ▲465.2(48/96) 9位 BEAST X ▲733.3(48/96) ※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会 ◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。 (ABEMA/麻雀チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部