冨安県議が役員辞任 逮捕され罰金刑、自民党和歌山県連
和歌山県発注工事の入札情報漏えい事件で逮捕され、罰金刑を受けた冨安民浩県議(76)=日高郡選出=が21日、自民党県連の副会長と代表役員を辞任した。 【【詳報】冨安県議(日高選出)ら逮捕 道路工事入札巡り、元県建設部長も、和歌山県警の記事はこちら】 冨安県議から19日に辞任の申し出があったのを受け、県連会長と幹事長が協議の上、21日に東京で開いた代表役員会で、了承することを報告した。 冨安県議は、昨年の日高振興局発注の道路改良工事の条件付き一般競争入札で、落札予定者らを公表前に教えるよう、当時の同振興局建設部長に電話で依頼したとされる。地方公務員法違反(そそのかし)の容疑で逮捕、略式起訴され、17日に罰金40万円の略式命令を受けた。冨安県議は即日納付した。 県連としての処分はいまのところ考えていないという。 ■候補予定者公募へ 次期参院選 代表役員会ではこのほか、来夏の参院選和歌山選挙区候補予定者を原則公募することを決めた。ただ、県連所属の国会議員や県議ら10人以上から推薦があった場合は、優先して協議する。候補予定者の早期選定を目指すとしている。 自民の参院幹事長だった世耕弘成氏(62)は、派閥の政治資金パーティー問題で離党し、無所属として10月の衆院2区に立候補して当選した。 衆院2区に、自民公認で初出馬し、世耕氏に敗れた二階伸康氏(46)については、党本部から2区支部長選任の打診があり、了承した。 また、谷洋一県議(76)=東牟婁郡選出=について、衆院選で世耕氏を支援したとして、県連の党規委員会にかけ、処分を検討することも決めた。
紀伊民報