阪神・近本選手迎え、優勝パレード 自主トレ縁で 沖永良部島
毎年冬に自主トレで鹿児島県沖永良部島を訪れているプロ野球阪神タイガースの近本光司選手(29)を島に迎え、球団の優勝を祝うパレード(和泊町企画課主催)が8日、鹿児島県沖永良部島の和泊町商店街であった。沿道には地元の野球少年をはじめ、島内外から多くのファンが応援旗などを持って駆け付け、近本選手と共に阪神優勝の喜びを分かち合った。 近本選手は昨シーズン、3年連続で「三井ゴールデン・グラブ賞」と「ベストナイン」を受賞。日本シリーズでは最高殊勲選手賞(MVP)に選出されるなど走攻守で活躍し、チームの38年ぶり日本一に貢献した。2021年から沖永良部島を訪れている。 パレードは午後4時半から約30分間、同町和泊の町役場前から商店街を通る約500メートルのコースであった。近本選手はトラックの荷台に乗車。沿道から「近本選手」「かっとばせー、近本」などと声が掛かると、笑顔で手を振っていた。 パレードを見た盛勝彦さん(77)は「近本選手が自主トレで来島するようになってから、その人柄に引かれてファンになった。いつも島の子どもたちを応援してもらっており、島でパレードを行うことができてうれしい」と笑顔で話した。 午後6時からは和泊中学校体育館でトークショーもあった。近本選手はあいさつで「今年も沖永良部からスタートできることを光栄に思っている。島の皆さんが自分よりも優勝を喜んでくれているのを感じた。連覇できるよう頑張っていきたい」と話した。