【MLB】MVPの連続受賞は過去14人 大谷はバリー・ボンズが持つメジャー最長記録・4年連続越えも視野
日本時間11月22日、全米野球記者協会(BBWAA)の投票で決まるMVPの受賞者が発表され、満票でナショナル・リーグのMVPに輝いたドジャース・大谷翔平。史上初となる「DH専任でのMVP」、「3度目の満票MVP」に加え、史上2人目となる「両リーグでMVP」など快挙尽くしの選出となったが、さらなる目標として2001‐04年のバリー・ボンズ(ジャイアンツ)に並ぶ4年連続MVPも期待されそうだ。 1931年にBBWAAによる記者投票が始まって以来、MVPの2年連続受賞は大谷を含め実に14人が達成。1932‐33年のジミー・フォックスを皮切りに、ミッキー・マントル(1956-57)やロジャー・マリス(1960-61)、直近ではアルバート・プホルス(2008-09)やミゲル・カブレラ(2012-13)などそうそうたる顔ぶれが並んでいる。しかし、その中でもひときわ異彩を放っているのがボンズだ。 ボンズはパイレーツ時代の1990年に初めてMVPを獲得すると、1992年にもMVPに輝き、ジャイアンツに移籍した翌年も前年を上回る成績で連続MVPを受賞。さらにこれだけでは終わらず、2001‐04年はなんと4年連続でMVPを獲得。この4年間に放った本塁打は209本とまさに敵なしの活躍だった。 当然4年連続MVPはメジャーリーグの歴代最長記録だが、そもそも4度以上MVPを獲得した選手もボンズのみ。今回キャリア通算3度目の受賞となった大谷は、まずこの記録への挑戦権を経たこととなる。来季からは投打二刀流が再解禁となる追い風もあり、史上2人目の大記録は大いに期待できるだろう。また、この4年間のMVP争いで大谷を上回ったのはア・リーグのシーズン最多本塁打記録を更新した2022年のアーロン・ジャッジだけであり、30歳を越えた大谷が直近のパフォーマンスを維持できれば、4年連続受賞の達成やさらなる更新も十分可能性がありそうだ。 すでに不世出の記録を多数生み出している大谷だが、このようにさらなる更新が期待できそうな壁はまだ残されている。次はどんな活躍を見せてくれるのか、来季以降の姿にも当然注目が集まるだろう。