新車で購入したアルファードを「旅行に行くから貸してくれ」と言う義父。身内だし貸すべきですか?
新しく購入したマイカーを「貸してくれ」と頼まれた場合、「正直貸したくない」「非常識だ」と感じる人は少なくないでしょう。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた! 車を貸すとなると少なからずリスクがあるため、躊躇(ちゅうちょ)するとしても無理はありません。とはいえ身内に頼まれると、今後の関係性が気になって断りにくく感じる人もいることでしょう。 本記事では、新車を身内に貸し出す際に考慮できるポイントをご紹介します。
新車を身内に貸すべき?
車を貸すことには、後述するように事故のリスクや保険適用の問題があります。また自分が車を使えなくなったり、クリーニングの手間がかかったりなどといったデメリットも生まれます。 そのため「貸したくない」「非常識」と感じるとしても自然なことです。その一方で、相手には「レンタカー費用を抑えられる」などのメリットがあるため、今後のことを考えると悩みどころに思えるかもしれません。 相手との関係性や使い方によっては、貸してもよいと思えるケースもあるでしょう。新車を貸すべきか否かを決定する際の、基本的な検討ポイントをご紹介します。
新車を身内や他人に貸し出す場合の注意点
新車に限らず、他人に車を貸すときにはさまざまなことに気を使います。多くの人は「事故のリスクや保険の対象」などについて特に心配するかもしれません。覚えておくべき代表的なポイントをご紹介します。 ◆保険が適用される範囲 車の保険は大きく「自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)」と「任意保険」に分けられます。「自賠責保険」は、契約者以外が運転しても保険適用の対象です。 一方「任意保険」については、契約内容によって保険の適用可否が変わるため注意が必要です。 提供されているプランの中には、契約者本人にのみ適用する「本人限定特約」や、夫婦に適用する「本人・夫婦限定特約」など、一部の人を被保険者とするものがあります。 あるいは「21歳以上は補償」など年齢により適用対象を決める特約もあります。契約内容によっては貸し出す相手に適用されないおそれがあるため、契約内容の確認が必要です。 いずれにせよ、相手がドライバー保険(他人の自動車を借用した際の事故を補償する保険)や「他車運転特約」がついている保険に加入していない場合は、1日単位で契約できる任意保険に加入してもらうよう相談したほうが賢明といえます。 ◆操作方法や操作感覚の「ズレ」 アルファードは、比較的大きな車種です。もし、サイズが大きく異なる車を普段運転している相手に貸し出す場合、操作感覚の違いに戸惑うかもしれません。いつもよりも車高が高くて視点に違和感を覚えるとか、全長が長くてバックが難しいといった具合です。 また慣れない車だとシフトやブレーキ、各種スイッチの動かし方がよく分からないこともあります。貸し出す際は操作方法について入念に説明するとよいでしょう。