サポーターは泣いている? J2リーグ、期待を裏切ったチーム(2)昨季の姿はどこへ? 助っ人不在、打っても点が入らない
2024シーズンの明治安田J2リーグは折り返し地点を過ぎた。前半戦(第19節まで)の結果を振り返ると、いわきFCやレノファ山口FCなど昨季から大きな飛躍を見せたチームがある一方で、長く不振に喘いでいるチームも複数ある。今回は、今季のJ2リーグ前半戦で残念ながら低調な戦いぶりとなっているクラブを紹介する。 ※情報は6月20日時点の『transfermarkt』参照
モンテディオ山形(現在14位) 前半戦順位:14位 前半戦成績:19試合6勝4分9敗 モンテディオ山形の昨季と今季の滑り出しは似ている。決定的に違うのは、その後のチームの戦いぶりだ。 ピーター・クラモフスキー監督に率いられた昨季はリーグ開幕から2連勝とスタートダッシュに成功したが、その後リーグ戦8連敗の大失速。しかし、早々に監督交代に踏み切ったことが功を奏し、3度のリーグ戦5連勝(第16~20節、第27~31節、38~42節)を始めとする驚異的な追い上げを見せて、5位フィニッシュを達成した。 一方、今季の山形はどうかと言うと、開幕2連勝以降は公式戦で連勝がない。前半戦19試合を終えて6勝4分9敗と負け越しており、失意の14位で後半戦を迎えることになった。 このような不調を招いた一因には、助っ人外国人選手の不在が考えられる。昨季得点源だったチアゴ・アウベス(現・東京ヴェルディ)を失い、日本人選手のみで構成された今季の山形は、勝負弱く、ゴール前での決定力に欠けている。 それが顕著に表われていたのが、前半戦最後の試合となった第19節大分トリニータ戦(0-0)だ。山形は18本(大分は3本)のシュートを放ち、その「ゴール期待値」は2.02を記録していたのにも関わらず、結果はまさかのスコアレスドロー。先日行われた第20節鹿児島ユナイテッド戦(1-2)でも、鹿児島の2倍となる14本のシュートを放ったが決めきれず、降格圏に沈む相手に逆転負けを喫した。 前半戦の得点数16は、降格圏のチームと変わらない危険な数字。後半戦で抜本的な解決策を打ち出さなければ上位進出が出来ないどころか、熾烈な残留争いに巻き込まれてしまうだろう。
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