<王者への道>2020センバツ・中京大中京 無観客試合準備 「とりあえず良かった」 不安の声も /愛知
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、第92回選抜高校野球大会は4日の運営委員会で、無観客試合で開催することを前提に、11日の臨時運営委員会で改めて開催可否が協議されることが決まった。この決定に対し、中京大中京高の関係者は「とりあえず良かった」とする一方、予断を許さない状況に不安の声も聞かれた。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 中京大中京の高橋源一郎監督は「中止決定」が回避されたことに胸をなで下ろし「こういう社会の状況なので難しい判断だったと思うが感謝したい。これまで以上に体調管理を徹底し、甲子園で今できるベストのパフォーマンスをできるようにしたい」と前を向いた。 一方、祖父と父も同校OBで、3代で初の甲子園出場をかなえた中山礼都選手(2年)の父慎也さん(44)は「きょうの段階で中止もありえると思っていたので、とりあえず良かった」と話した。その一方、「これで11日に中止が決定したら、子どもたちは精神的にきついと思う」と不安を口にした。 中山選手は、無観客試合ながらも現時点で開催の方針が示されたことについて、ほっとした様子を見せる一方、甲子園練習がなくなることについては残念がっていたという。【三浦研吾】