逗子開成でフェアトレード学ぶ生徒ら、オリジナルコーヒー販売へ
逗子開成中学高校(逗子市新宿2)の「逗子活性化プロジェクトチーム」が10月26日・27日、オリジナルフェアトレードコーヒー「逗開(ずかい)珈琲(コーヒー)」の販売を文化祭で始めた。(逗子葉山経済新聞) 【写真】オリジナルフェアトレードコーヒー「逗開(ずかい)珈琲」 同チームは学年を超えて学ぶ土曜講座の一つで、2016(平成28)年、逗子の街の活性化をテーマに掲げて始まった。逗子市が同年7月に日本で3番目のフェアトレードタウンに認定されたことで、フェアトレードへの取り組みを通して逗子の活性化に貢献できると考え、30人~40人の生徒が活動している。 昨年は「フェアトレードフォーラムジャパン」の「フェアトレードスクール」にも登録。現在、全国の中学・高校7校が登録している。 市民団体「逗子フェアトレードタウンの会(以下FTTZ)の」活動にも参加してきた同チーム代表で高校2年の辻野泰瑚さんは「FTTZのオリジナルコーヒーのように、学校オリジナルのコーヒーが作れたらと思っていた。FTTZのメンバーで、コーヒーを販売している関喬さんから共同プロジェクトを提案してもらい、商品化についても学んだ」と話す。 味は関さんが選んだものの中から生徒が試飲して、「キリマンジャロ」に決めた。その後、生産地タンザニア、キリマンジャロについて調べ、認識を深めた。 パッケージデザインは、PCソフトでデザインするのが得意だという高校1年の高橋光さんが担当。「逗子開成といえば海とヨットだと思うので、それをモチーフにしてスタンプ風にした。写真部OBが撮った逗子開成を象徴するヨット部の練習風景の写真が良かったので、使わせてもらった」と話し、「実はコーヒーはあまり飲まないが、逗開珈琲はミルクを入れておいしく飲める」とも。 商品は、FTTZの「ZUSHI COFFEE」3つ、「逗開珈琲」2つから成るセットで販売。価格は800円。文化祭では480セットが売れたという。「セット販売することで、地域貢献できてうれしい」と辻野さん。「これからも逗子の店やイベントで販売できたら」と期待を込める。
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