午前の日経平均は続伸、年明け相場に期待感も 薄商いの状態は続く
[東京 26日 ロイター] - 前場の日経平均は、前営業日比205円96銭高の3万9336円39銭と続伸した。前日の米国株式市場が休場で方向感が見いだしにくい中、小幅安で始まったが、年明け相場への期待もあり、主力株を中心に堅調な銘柄が目立った。一時、前営業日比230円37銭高の3万9360円80銭まで上昇し、きょうの高値圏で前場を終えた。堅調な地合いとなったものの、薄商いの状態が続いている。 きょうは12月の受け渡しベースでの最終売買日にあたり、実質的に2024年相場はこの日まで。あすからは25年の新年相場がスタートすることになり、節税を意識した換金売りは一巡するなど今後は需給の改善が見込まれる。 また、「トヨタ自動車が買われて5か月ぶりに3000円台を回復したことも、全体のムードを明るくした。自動車株は今後も注目されるテーマとなりそうで、それがにぎわうことは地合いの良さを示している」(国内証券ストラテジスト)という。 ただ、一方で「今日は堅調な地合いとなったが、年末年始休暇が長いため、積極的に動く投資家は少ない。年内は3万9000円を中心とした小動きに終始するのではないか」(みずほ証券・シニアテクニカルアナリストの三浦豊氏)との声も聞かれた。 TOPIXは0.62%高の2750.89ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆7478億4800万円だった。 東証33業種では、値上がりは機械や空運、パルプ・紙など17業種、値下がりは保険や銀行、水産・農林など16業種だった。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが977銘柄(59%)、値下がりは592銘柄(36%)、変わらずは74銘柄(4%)だった。 個別では、トヨタ自動車が大幅高となったほか、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリングなどもしっかり。キオクシアホールディングスはさえない。