6人死亡アパート火災、押収バイクのナンバープレート外されていた…放火容疑者が現場付近への移動に使用か
2017年に北九州市小倉北区のアパートで6人が死亡した火災で、福岡県警が同年7月に井上浩二容疑者（56）（現住建造物等放火容疑などで逮捕）宅から同容疑者の原付きバイクを押収した際、ナンバープレートが外されていたことが捜査関係者への取材でわかった。県警はこのバイクをアパート火災時に現場付近への移動に使ったとみており、プレートが外された経緯を調べている。 【写真】全焼し、焼け跡から6人の遺体が見つかった中村荘（2017年5月8日）
アパート火災は同年5月7日夜に発生。同月15日には県警八幡東署交番で放火事件などが起きた。一連の事件を捜査する中で、交番放火事件の数日後には、同容疑者のバイクにナンバープレートが付いた状態だったことが確認されたが、同年7月に当時の自宅からバイクを押収した際にはナンバープレートが外れた状態だったという。県警は同年12月に交番放火事件で井上容疑者を非現住建造物等放火容疑で逮捕するなどした。
一方、アパート火災の捜査では、同容疑者のバイクと特徴が一致するバイクが出火時間帯の前後、現場近くと容疑者宅を往復する様子が防犯カメラに映っていた。
井上容疑者はアパート放火事件について全面的に否認している。
