防犯カメラが捉えた“事故の瞬間” 「自宅で酒を飲んで…」暴走 運転手の男逮捕
日テレNEWS NNN
街路樹やバス停を、次々となぎ倒していく1台の車──。この車を運転していた男は、酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕されました。暴走する車の様子を、複数の「防犯カメラ」がとらえていました。
10日午後11時前、熊本県八代市で、事故の瞬間の映像が「防犯カメラ」に撮影されていました。 人通りもない夜の道路が、車のライトに照らされた、その瞬間──。 中央線を越えて走ってきた車が突然、街路樹とバス停をなぎ倒し、猛スピードで駆け抜けていきました。 11日朝、明るくなった現場を見ると、街路樹は無残にも折れ曲がり、バス停も傷がつき曲がってしまっていました。 フロント部分が大破した車は、後方のガラスまで割れた状態に…。
警察によると、10日午後10時40分ごろ、警察に通報がありました。 通報 「事故のような音を聞いて、外を見たら、車が動いていて、また衝突しています」 駆け付けた警察官が、現場付近に停車している軽自動車を発見し、車を運転していた男の呼気から、基準を超えるアルコール分が検出されたため、現行犯逮捕したということです。
酒気帯び運転の疑いで逮捕されたのは、近くに住むパート従業員、山下義文容疑者(66)。 くまもと県民テレビ 楠本智章カメラマン 「(山下容疑者は)車を発進させた後、トラックにぶつかり、しばらく停車した後、車を急に走らせ…こちらの街路樹をなぎ倒し、道路の中央で止まりました」
実は、別の「防犯カメラ」には、事故の瞬間以外にも、車が暴走する様子が映っていました。 冒頭の防犯カメラ映像の直前…バックしながら現れた山下容疑者の車は、そのまま小型トラックに衝突します。 その後、急発進し、そのまま街路樹とバス停にぶつかったということです。
さらに、衝突のあと…煙を出しながら、横断歩道の真ん中で止まった車の様子も…。 しばらくしてから再び動き出し、警察が来るまで、店の駐車場に止まっていたとみられます。 少なくとも50メートル運転する間に、衝突を繰り返した山下容疑者。この事故によるけが人は、いなかったということです。
山下容疑者 「自宅で酒を飲み、近くのコンビニに、たばこを買いに行くため運転した」 調べに対し、山下容疑者は、こう話しているということです。