鹿児島県内の加盟店2800店舗余りを対象に信販事業を手がけていたエヌシーガイドショップが会社更生法の適用を申請
(株)エヌシーガイドショップ(TDB企業コード:890087132、資本金5000万円、鹿児島市東千石町2-30、代表田中信一郎氏、従業員12名)は、11月18日に東京地裁へ会社更生法の適用を申請した。 当社は、1952年(昭和27年)12月に設立された協同組合鹿児島ガイドショップ会の信用事業部門が前身であり、63年(昭和38年)12月に(株)鹿児島ガイドショップ会として設立された信販・貸金事業者。鹿児島県内の加盟店2800店舗余りを対象に信販事業を、またカード会員7万6800人余りを対象に割賦購入斡旋事業を展開していた。 しかし、改正貸金業法により上限金利の引き下げや総量規制による個別審査の厳格化などで厳しい外部環境を強いられていた。この間、2008年11月には私的整理のガイドラインに基づき、DES(債務の株主化)・DDS(債務の資本的劣後ローン化)による事業再建を行っていた。2024年3月期の年収入高は約94億7000万円を計上していたが、落ち着いていた過払金の返還請求が再燃したことで収益性が回復せず、赤字決算が続き、事業の継続を断念した。 負債は約54億7000万円。 なお、今後は2024年4月に設立したNCかごしま(株)(鹿児島市)に事業を譲渡し、会員や加盟店、取引先に影響が出ないように進めるとしている。