カンボジア上院選挙戦始まる 首相世襲後初、一族独裁強固に
【プノンペン共同】カンボジア上院選の選挙運動期間が10日始まった。フン・マネット氏が首相職を昨年8月に世襲してから最初の国政選挙。政権与党カンボジア人民党で党首を務める父親のフン・セン前首相は上院議長に就任すると宣言しており、一族がさらに独裁的な権力基盤を固めそうだ。投開票は25日。 カンボジアでは近年、与党側が野党弾圧を強め、上下両院の議席をほぼ独占してきた。上院選は下院議員や地方評議会(議会)議員の投票により議員を選ぶ間接選挙で、人民党の独走は決定的だ。 上院の任期は6年。議員定数は62で、選挙では国王による任命議員らを除く議員を選出する。