ノーベル平和賞の被団協にICANが祝意、核兵器廃絶に向けさらに連携…田中重光代表委員に書簡手渡す
2017年にノーベル平和賞を受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」のティム・ライト氏(39)が11日、長崎市を訪れ、今年の平和賞受賞が決まった「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」の田中重光代表委員(84)らに祝意を伝え、核兵器廃絶に向けて連携を深める考えを示した。 【写真】第2回国連軍縮特別総会で「ノーモア・ヒバクシャ」と演説する山口仙二さん(1982年6月)
ライト氏は、各国政府に核兵器禁止条約への参加を働きかける「条約コーディネーター」を務めている。メリッサ・パーク事務局長の書簡と花束を手渡し、「核兵器使用のリスクが高まっている今こそ、世界の全ての人たちに被爆者のメッセージを伝える必要がある」と語った。
被団協の受賞決定からこの日で1か月。活動への関心は高まっており、田中代表委員は「これからもっと核兵器をなくす運動が世界中に広がっていくことを願っている」と話した。
ライト氏は広島市内で講演などを行うため、来日している。