生徒ら魚のさばき方学ぶ 紀北町名産カマス、潮南中で調理実習 三重
【北牟婁郡】三重県紀北町相賀の町立潮南中学校で9日、町名産のカマスを使った調理実習があり、3年生21人が地元の講師から食材の切り方や魚のさばき方を学んだ。 郷土料理を通じて地元愛を醸成しようと、毎年各学年で実施。町食生活改善推進員の指導を受けながら、推進員の考案メニュー「魚のパリパリポテト揚げ」を作った。 生徒らは体長30センチほどのカマスのうろこを取り、頭を落とした。三枚におろし、えらや背骨を取り除いた。細切りにしたジャガイモをまとわせて高温の油で揚げた。 フードロスをなくそうと、魚の小骨は推進員らが揚げてせんべいに。生徒らは試食した後、昔の漁師が魚の頭や尾をだしに使い、骨は揚げて食べていたことを学んだ。 完成した料理は、その場で食べたり、各家庭に持ち帰ったりした。川端沙羅(しゃら)さん(15)は「身から骨を剥がすのが難しかった。食材の相性が抜群でおいしい」と話した。