LIVゴルフがグレグ・ノーマンの後任CEOに元NBA幹部を起用へ PGAとの交渉進展か
サウジアラビア政府系ファンドが支援する男子ツアー「LIVゴルフ」のグレグ・ノーマンCEO(69=オーストラリア)の後任に、元NBA幹部のスコット・オニール氏がCEO兼コミッショナーとして起用されると米スポーツ専門局ESPNが27日に報じた。情報筋によると契約が成立すれば来週にも発表されるという。LIVゴルフの広報担当はESPNの取材にコメントしなかった。 “ホワイト・シャーク”の異名を持ち、全英オープン優勝2回などPGAツアー通算20勝のノーマンは、22年にスタートしたLIVゴルフの顔として活動。巨額の賞金と契約金を武器にフィル・ミケルソン(米国)、ダスティン・ジョンソン(米国)、ブライソン・デシャンボー(米国)ら大物を次々にLIVゴルフへと引き抜き、PGAなどと激しく対立してきた。昨年6月、PGAとLIVゴルフは和解を発表したが、契約交渉は期限を過ぎても合意に至っていない。タイガー・ウッズ(米国)やロリー・マキロイ(英国)はノーマンの排除が必要と訴えてきた。LIVゴルフとノーマンの契約は25年8月に終了予定となっている。 オニール氏はNBA76ersとNHLデビルズの元CEOで、ニューヨークのマジソンスクエアガーデンの社長を務めたほか、最近ではロンドンに拠点を置くテーマパーク・リゾート運営企業「マーリン・エンターテインメント」のCEOに就いている。同社は27日、オニール氏が年末で退社すると発表した。 PGAとLIVゴルフなどの契約交渉がいまだ続く中、AP通信は「オニール氏の起用は、PGAツアー選手の大半が抱くノーマンへの嫌悪感を和らげるかもしれない」と報じた。