ウエディングプランナー自身の「自分らしい」結婚式、入場とともに大爆笑の渦の理由
2022年4月~2023年3月に挙式、披露宴・ウエディングパーティを実施した、もしくは実施予定のカップルの実態を聴取した「ゼクシィ 結婚トレンド調査2023」によれば、挙式、披露宴・ウエディングパーティ総額の平均は327.1万円で、昨年に比べ23.3万円回復したという。 また、プランナーとのやりとりの中で、満足度の高かったのは、「自分たちらしい結婚式になるような提案があった」(63.4%)、次いで「自分たちの要望や意図を理解してくれた」(54.4%)と、自分たちらしさ、自分たちの意図を汲むことであったようだ。 【写真】ゲストを沸かせ、笑いの渦に巻き込んだ、神田さんの驚きの演出とは。 実際、カップルの希望するウエディングの形をともに探り、無料で結婚式場探しをサポートする「トキハナ」でも、自分たちらしさを望む声は増えていると言う。 5000組以上のウエディング相談実績を持つ、「トキハナ」のウエディングカウンセラーの神田裕子さんが、後悔のない結婚式にするためのヒントをお伝えする連載。 第9回目は、前回に引き続き、神田さんご自身のお話。 20代後半でウエディングプランナーとしてやりがいを感じていた神田さんは、自身の結婚が決まった時は、「結婚式は裏方としてかかわる事ができればそれで十分」と自分の式を挙げるつもりはなかった。だが、親族の想いを知ったことで式を決行、結果的に「やって本当によかった」という。 そんな神田さんの式は、2部制だった。 2部制ウエディングとは、その名の通り結婚式を2部に分けるスタイル。神田さんは2部制のメリットデメリットを知り尽くしており、また自分の求める「自分らしさ」へのこだわりが、夫や仕事仲間に受け入れられるかどうかを見極めたうえで、驚きの演出を試みた。 以下、神田さんの寄稿でお届けする。
2部制のメリットはゲストに合わせた演出
当時あまり知られていなかった2部制の結婚式も、コロナ禍にニーズが高まり、今では広く知られるようになりました。 親族や友人、会社の関係者、大切な人たちが一同に会す盛大な披露宴もとても素敵ですが、世代やコミュニティがバラバラのゲストが皆で楽しめる場をつくるのは正直大変だという声もあります。 その点、2部制の結婚式だと、1部は親族のみでシンプルに、2部は友人たちとカジュアルに……と、それぞれの顔ぶれに合わせてパーティの雰囲気を変えられるのが最大の利点。ゲストとより近い距離感で楽しみたい方にはおすすめのスタイルです。 私が2部制を選択したのは本当にたまたまで、親族だけのこじんまりした少人数ウエディングを決めた時に友人たちから「ドレス姿が見たい」「式だけで良いから呼んで欲しい」という声を貰ったからでした。 わざわざ足を運んでもらうのに挙式だけというのも申し訳ないし、友人たちに夫のことを、夫に友人たちのことを知ってもらいたい。そんな想いから2次会のような感覚で2部のパーティを計画することにしたのです。 1部の会食は歓談と食事中心の本当にシンプルな会。どうせなら、2部のパーティは思いっきり遊ぼうと決めました。 2部のゲストは夫の同僚と、私の友人・同僚・上司の約30名。1部同様、こじんまりとした小さなパーティです。 (ちなみに上司はプライベートでも交流が深く、仲間内で共に遊びに行く親しい間柄なので、義理で招待したわけでは全くありません)