巨人入団 田中将大のライバルは誰か?復活へ険しい道のり 評論家がローテ候補に言及「ひと皮剥けたら面白い若手は多い」
巨人は24日、楽天を自由契約となった田中将大投手(36)と来季の選手契約を結ぶことを正式発表した。 【写真】「BIG THANKS!」楽天が巨人入り田中将大へ異例の感謝動画投稿 田中自身もSNSで反応 ファン「泣けます」 巨人は今季15勝で最多勝に輝いた菅野智之投手(35)が海外フリーエージェント(FA)権を行使し、米大リーグ・オリオールズへ移籍。先発陣の補強が課題となっていた。 実績、経験は文句なし。とはいえ、今季登板はわずか1試合で、現在の状態が未知数なのは否めない。かつての輝きを取り戻せるか注目が集まるが、ローテ入りへの道は険しい。 巨人OBのデイリースポーツ評論家・関本四十四氏は来季の先発ローテ争いについて「順当にいけば戸郷、山崎、グリフィン、井上の4人は計算されているだろうから、残る2人が誰になるか。井上は今年ひと皮むけ、右打者のインコースへの真っすぐが素晴らしくなった。来年は8から12勝はできる」と見通しを語る。 実績、経験は抜けている田中だが、来春のキャンプではまず4人を追う「第2グループ」の位置づけか。関本氏は巨人の投手事情に触れ、「今思い浮かぶ名前をざっと挙げても赤星、横川、堀田、西舘、京本、松井と候補は多いんだよな。去年の井上がそうだったように、もうひと皮むけたら面白いという若手が多い。もう1人、先発の外国人を獲る可能性もあるだろうし、田中は5番手、6番手に加われるかどうか。巨人は12球団を見渡しても投手陣の層は厚いよな」と、うなずいた。 田中について、関本氏は「コンディションに問題ないのであれば、キャンプは当然1軍だろうな」と予想。その上で「本人も分かっていることだろうけど、ブルペン、紅白戦、オープン戦で内容も結果も求められる。巨人も特別扱いをするつもりはないだろうから、さすがというところを見せられるかだよな」とした。 今季唯一の登板となった9月28日のオリックス戦では5回4失点。最速は147キロだった。関本氏は復活の鍵を握るのは「真っすぐ」とし、「今の巨人には150キロ以上を投げる投手は結構いるんだよな。マー君は制球力、投球術は抜けているだろうし、変化球を生かす直球のキレをどこまで戻せるかだろうな。もうひと花咲かせてほしい」と期待した。 日米通算200勝に残り3勝。まずは先発ローテを争う立場となるが、新天地での偉業達成なるか、注目が集まる。