ローマ教皇の祝福を受けて サン・ピエトロ広場の乳牛
バチカン、2月19日 (AP) ― バチカンのサン・ピエトロ広場で行われた、ローマ教皇フランシスコの「アンジェラスの祈り」に、数千人の信者や観光客に混じってブリーダーグループと一頭の乳牛がいた。 欧州農家の抗議の一環でグループが連れてきた牛で、「エルコリーナ」と呼ばれ、イタリアにおける農家の抗議のシンボルとして広場に連れてこられた。 牛を祝福してもらいたいブリーダーが、フランシスコ教皇に「アンジェラスの祈り」に来られないかと手紙を送ったところ、教皇の秘書官から電話があって、「2月18日に来たいなら、教皇が広場に入れてくれる」と告げられたという。 ここ数週間、ヨーロッパ諸国では農産物の適正価格、農業用ディーゼル燃料への減税の継続、第3国からの輸入規制の強化、官僚主義の削減などを要求するデモの一環として、数百人の農民がトラクターでローマ郊外に集結している。 (日本語翻訳・編集 アフロ)