<リオ五輪>狂言強盗の米水泳界のスター、ロクテがようやくSNSで謝罪文!
水泳界の大スターが起こした狂言強盗事件が米国メディアをジャックした。 女子レスリングで吉田沙保里の4連覇をストップさせたヘレン・マルーリスの快挙も吹っ飛んでしまった。 リオ五輪の競泳男子800mリレーで金メダルを獲得した米代表のライアン・ロクテが、警官に武装した集団から強盗被害に遭ったと訴えていた件に関し、リオ警察は現地時間の18日(日本時間19日)、強盗事件はなかったと発表。実際には、泥酔したロクテら4人グループが、ガソリンスタンドに立ち寄った際、トイレのドアなどを壊し警備員から銃を向けられていたことがわかり、同日米国オリンピック委員会は主催者側や選手に対し、謝罪の声明を出すまでに発展した。 同選手らは帰国の路についたが、米国のメディアはいずれもトップ記事でロクテを一斉に批判した。 USAトゥデー紙は「ロクテはリオと五輪の選手に謝罪する義務がある」という見出しで記事を掲載。「ロクテと彼の話題はオリンピックで行われているゲームをハイジャックした」と始め、「ガソリンスタンドで何が起ころうとも、このばつの悪い出来事をどのように濁そうとしようとも、ロクテは暴力と言われる行為を最低でも嘘をつくことで隠した。そうすることで2016年リオ五輪の2週目のゲームの核心を奪った」とし、「ロクテと3人のアメリカの競泳のチームメイトは何千人もの人に謝罪する義務がある。2016年リオ五輪の役員、国際オリンピック委員会、米国オリンピック委員会、そして何よりこの五輪のゲームに出場している選手達に」と断罪した。 同記事を執筆したクリスティーン・ブレンナン記者が怒りを表しているのは、若い残りの3人のチームメイトを苦しい状況のままにしておいて、自分だけアメリカに戻ったロクテが、自らの嘘を反省する素振りもなく、自らの髪の色が緑がかった白に変わったことや馬鹿げたビデオをツイートに載せていたこと(同ビデオのツイートはすでに削除されている)。 同記者は「選手達は世界最大の舞台で戦うために人生の何年間もトレーニングを重ねてきた。泥酔したアメリカの4人の競泳選手のとっぴな行動がその選手達からスポットライトを奪ったことに対し、彼(ロクテ)は謝罪する時間さえ見つけることができなかった」と、ツイートをする時間はあったのに、謝罪することをしなかったロクテを責めた。 それに伴い、ロクテが五輪出場のために努力を重ねてきた他の選手に対し、無関心であることを指摘。「彼は今大会のリレーも含め、4大会にかけて12個のメダルを獲得した32歳。ベテランであり、チームリーダーであり、いい手本になるべき人間。しかし彼は自分が嘘をつき、あと3人のチームメイトがその嘘に関わっていることを知っておきながら、3人を残してリオを出た」と、後輩から尊敬されるべき立場でありながら、自分さえ良ければいいという行動を取ったことを批判。 「傲慢で大胆な自らのひどい行動を隠すことで、彼はオリンピックのゲームを陥れた」 「恥を知れ」と厳しい言葉で締めた。