30代で年収「300万円」です。年齢が上がるにつれて昇給すると聞いているので、転職はしないほうがよいでしょうか?
30代の方は、入職して数年たつ方も多く、徐々に年収が上がってきている方もいらっしゃるでしょう。 ▼勤続20年でも年収は「280万円」貯蓄も「30万円」しかないのは少なすぎ!? 転職したほうが良いの? そのようななか「周りの人と比べて年収が高いのか低いのかが気になる」とか、「年収を上げるために転職を考えている」という方もいらっしゃるかもしれません。 本記事では、30代の平均年収と、事例に基づいた、年収を上げたいときの対処法について解説します。
30代の平均年収
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によれば、30代男女の平均年収は、表1の通りです。 表1
※「令和4年分 民間給与実態統計調査 (第14図)年齢階層別の平均給与」を基に筆者作成 表1から、30代で年収300万円の場合は、平均よりも年収が低いといえるでしょう。 しかし、平均年収が低いからといって転職しても、聞いていた待遇や仕事内容の相違から、後悔につながるおそれもあります。 本記事の事例は、年齢が上がることで昇給が期待できるとのことですので、まずは今の職場で昇給を目指すほうがよいでしょう。
昇給するためにできること
本事例の場合は、勤続年数や年齢を基準に自動的に昇給する「自動昇給」というシステムであることが推測されます。このシステムは、会社に属していれば、会社の業績や評価にかかわらず、自動的に昇給していくものです。 自動的な昇給が約束されているため、従業員も収入のイメージがつきやすく、支出や貯蓄の計画を立てやすいでしょう。 また、「自動昇給」システムのほかにも、業務成績や職務遂行能力を基に昇給を行うものや、会社の業績が好調なときに昇給を行うものもあります。そのため、勤務先の昇給条件を確認して、条件を満たせるように仕事におけるスキルを磨いたり、資格取得をしたりするとよいでしょう。 さらに、昇給の際に給与がどのくらい上がるかという、将来的な給与の概算をしておくことも重要です。 もし、条件を満たしても昇給しない場合や、仕事内容などに納得できない場合には、転職も視野に入れることをおすすめします。