「サントリー天然水」1Lペットボトルの容器刷新、1Lサイズを家庭向け中容量から“パーソナル大容量”の発想へ転換/サントリー食品インターナショナル
サントリー食品インターナショナルは5月14日、「サントリー天然水」1Lペットボトルの容器形状を刷新すると発表した。5月28日から発売する。 これまで同社は、「サントリー天然水」1Lを“家庭向け中容量サイズ”という位置付けで販売していた。しかし、近年の1Lペットボトルの購買動向を分析した結果、家庭向け2Lペットボトルよりもパーソナルサイズの550mlペットボトルに似た購買状況が確認できたという。そこで、“パーソナル大容量”として今回の刷新に至ったとしている。 これは、同社がコンビニエンスストアでの販売動向や購買時間などの分析を行ったところ、1Lは他のサイズの売り上げが落ちることなく純増し、新たな需要をとらえていることがわかったという。また、購買時間は550mlサイズと同様に、朝が多いなどの傾向を確認できたとしている。
刷新後の容器デザインは、「サントリー天然水」らしい清冽さを維持したまま、片手で持って飲用しやすく、リュックサックのサイドポケットなどにも入れやすいスリムな胴経・形状へ変更したという。 サントリー食品によると、健康志向や気候の亜熱帯化、備蓄需要などさまざまな背景により、年代問わずミネラルウォーターの飲用が習慣化され、ミネラルウォーター市場は伸長を続けている。 「サントリー天然水」も本体が伸長し、2023年の同ブランドの年間販売数量は前年比7%増の1億3,830万ケースと過去最高実績となっており、中でも「サントリー天然水」1Lペットボトルは、前年比70%増と大きく伸長している。 なお、スリムな角形容器への変更した理由では、昨今の「物流2024年問題」のトラックドライバー不足も意識し、積載効率の向上も図ったこともある。具体的には1パレットあたりの積載数が従来の50ケースから60ケースとなり、輸送効率が1割程度向上するとしている。
食品産業新聞社
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