静岡・由比漁港でサクラエビの初競り 平均価格は7万5550円
5日初競りが行われたサクラエビ。初日は前年の2倍の水揚げでした。 ●船引とわ記者: 「ケースにはキラキラ光る薄ピンク色のサクラエビがぎっしりと詰まっています」 5日午前5時すぎ、静岡市清水区の由比漁港(ゆい・ぎょこう)で始まったサクラエビの初競り。 秋漁は先月29日に初漁の予定でしたが、台風の影響で延期となり、きのうスタート。初日は、あわせて118隻が漁に出ました。 ◆船引とわ記者: 「午前6時前の由比漁港です。会場には仲買人の方々が真剣な目をしてサクラエビを見つめています」 ◆仲買人 ヤマカ望月食品 望月英治社長: 「エビはちょっと大きいのと小さいのが混ざっていてそろっていない。漁が落ち着けばある程度、中エビでそろうと見ている」 秋のサクラエビは春物と比べると、身が小ぶりな分、殻も小さく、生で食べるのに向いているそうです。 ◆仲買人 カネツ田辺商店 田辺彰一さん: 「まだ大きくなっていないからまだまだかなという感じ。でも、初物なので待っている客もいる。注文が来ているので買った」 由比漁港では15キロあたりの平均価格が7万5550円と前年より1万円以上安くなりました。 2018年の秋以降、漁獲量を自主規制するなどの対策によって、徐々に回復の兆しが出ているサクラエビ漁。 初日の水揚げ量はおよそ2.3トンで、去年の2倍近くとなりました。 ◆由比港漁協 宮原淳一組合長: 「漁も大変厳しい。それでも少しずつ階段を上るように少しずつ増えているのが実感、これからも頑張ります」 サクラエビの秋漁は、12月25日までの予定です。