【府中牝馬S予想】前走で人気を集めたノーザンファーム生産馬が中心 社台ファーム生産馬は前走の着順に注意
今週の月曜日は、東京競馬場で府中牝馬ステークス(GII・芝1800m)が行われます。 【写真】マスクトディーヴァのこれまでの軌跡 過去10年の府中牝馬Sでは、ノーザンファーム生産馬が5勝2着5回3着3回と結果を残しています。ただ、その他の牧場生産馬と比べると出走頭数は倍以上の45頭となっていますので、勝率は11.1%で複勝率は28.9%とそこまで高い数値になっていません。ただし、ノーザンファーム生産馬で前走が3番人気以内だった場合は、18頭が該当し5勝2着2回3着2回で勝率27.8%、複勝率50.0%とその数値は大きく跳ね上がります。 前走で上位人気に支持されているのは、近況やそれまでの実績が評価されていると言えますし、高い実力を持った馬であるとも言えるのではないでしょう。そして、過去10年の府中牝馬Sは末脚の威力が存分に活かせる東京が舞台となっていることも、ノーザンファーム生産馬にプラスとなりこのような傾向になっているのではないでしょうか。 今年の府中牝馬Sでもまずはノーザンファーム生産馬の取捨選択から入るのが良さそうです。そこからノーザンファーム以外の牧場で生産された馬の評価を決めて、最終的な予想を組み立てたいところです。 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。 【条件】 社台ファーム生産馬で前走3着以下 [0-0-0-10]複勝率0% 該当馬:マスクトディーヴァ、ラリュエル (過去の該当馬:21年デゼル2番人気16着、18年ソウルスターリング3番人気10着) ※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。 上位人気が予想されるマスクトディーヴァが該当しました。 過去10年の府中牝馬Sで社台ファーム生産馬は19頭出走していますが、2勝2着1回と苦戦。特に前走で3着以下に敗れている社台ファーム生産馬には好走例はなく、好成績を残しているノーザンファーム生産馬とは対照的な結果となっています。 これは社台ファーム生産馬の特長を府中牝馬Sにおいては活かすことが出来ていないと言えるのではないでしょうか。それに加え、前走で連対できずに勢いを失っていることもあり、このような傾向になっているのかもしれません。 該当馬のマスクトディーヴァは社台ファーム生産馬で前走のヴィクトリアマイルで3着。GIで3着に入っているのは立派ですが、前走で先着を許したフィアスプライドも出走予定となっています。想定オッズではフィアスプライドよりもマスクトディーヴァの方が人気を集めそうですが、前走の結果から人気ほどの能力差は感じられません。しかも、過去の傾向からマスクトディーヴァに不利なデータも出ていますので、今回もフィアスプライドに先着を許すシーンがあっても驚けません。 人気でもさまざまな不安要素を抱えているだけに、全幅の信頼までは置きづらい印象です。ここは思い切ってマスクトディーヴァの評価も下げて予想を組み立てることも一考したいところです。 重賞レースの参考に、是非お役立てください。