車体のサイズ感がわかるフィギュアを塗装して乗車【達人のプラモ術<タダノ ラフテレーンクレーン>】
ラフテレーンクレーンの製作の第3回となる今回は、シャシーに乗せるクレーンの旋回台とフロア(運転席)を組んでいきます。キットには出来の良いオペレーターのフィギュアが付属しているので、こちらも塗装して乗せましょう。 【製作工程を画像で見る】 【教えてくれた人】 長谷川迷人|東京都出身。モーターサイクル専門誌や一般趣味雑誌、模型誌の編集者を経て、模型製作のプロフェッショナルへ。プラモデル製作講座の講師を務めるほか、雑誌やメディア向けの作例製作や原稿執筆を手がける。趣味はバイクとプラモデル作りという根っからの模型人。YouTube「モデルアート公式チャンネル」などでもレビューを配信中。
■旋回台の製作…その前に
いよいよ製作も佳境に突入。 前回完成させたシャシーにクレーン旋回台や運転席を乗せていくのですが、旋回台を仮組みしてシャシーに乗せたところ、前回製作したシャシーの左側に取り付ける補器類のボックス取り付け位置を間違えていることが発覚。そのままだと旋回台が回転できません。なので位置を修正しました。インストをちゃんと確認しながら取り付けを進めないといかんなと猛省しきりです。
■可動部にはミニ四駆用グリスを使用
クレーンの旋回台はクレーンのアームやワイヤーのドラムといった可動部分が存在するので、“パーツを組んでしまって一気にイエローに塗装”ができません。パーツ単位で塗装した後、ワイヤードラムの可動部分は塗装を剥がしてスムーズに動くように擦り合わせをしつつ組み上げていきます。 この際ワイヤードラム(パーツD2・D3・C12)とワイヤーの巻き上げ用リールとなるパーツC4は、軸部分グリスを塗布しておくとスムーズに可動させられます。グリスはシリコンオイルなどを使います。作例は、スチロール樹脂を侵さないミニ4駆用グリスを使用しています(CRC556のような潤滑用オイルはスチロール樹脂を劣化させて割れてしまうので絶対使用しないこと)。またクレーンアームの油圧ステーはビスで固定するのですが、ステーの向きとネジの締め過ぎに注意してください。