驚異のブザービーターも1点及ばず…バスケットボール男子日本代表、若手主体の世界5位オーストラリアに逆転負け
◆バスケットボール男子・強化試合 日本89―90オーストラリア(22日、札幌市・北海きたえーる) ともに7月に開幕するパリ五輪の出場権を獲得している、世界ランキング26位の男子日本代表が同5位のオーストラリアと対戦して89―90(27―15、20―23、14―20、28―32)で敗れた。 ■「ハリウッド女優?」富永啓生が婚約者と2ショット【写真】 スタメンは河村勇輝(横浜BC)=福岡第一高出身、比江島慎(宇都宮)=福岡県古賀市出身、馬場雄大(長崎)ジョシュ・ホーキンソン(渋谷)吉井裕鷹(A東京)。ともに今回の試合では米プロNBAの選手が不在。オーストラリアは若手中心のメンバー構成となる。 第1クオーター(Q)は日本が3点シュートで攻勢に出た。比江島を皮切りに途中出場の富樫勇樹(千葉J)富永啓生、山ノ内勇登(ネバダ大)らが計6本を沈めて27―15で幸先よくスタートした。 第2Qはオーストラリアの3連続得点で6点差に詰め寄られたが、速攻から河村がゴールを決めたほか、渡邉飛勇(琉球)のダンクもさく裂。粘り強い日本の守備も光った。47―38でリードを守った。 第3Qは日本のミスもありオーストラリアに流れが傾きかけた時間帯もあったが、富永のアシストからホーキンソンが決めてバスケットカウントを奪うなどして踏ん張ったが、61―58と僅差となった。 最終Qは早々に1点差に詰め寄られたが、河村が鋭いドライブからレイアップを決め、直後には馬場もスティールからそのまま持ち込み得点。ところがその後に逆転を許し、競り合いとなった終盤には日本が驚異の粘りを見せたが及ばなかった。 昨夏のワールドカップで五輪出場権獲得に貢献した選手らの活躍を一目見ようと、試合開始2時間前から会場付近には大勢のファンが詰めかけ、北の大地のスタンドは奮闘する日本の姿に盛り上がった。日本にとってはパリ五輪本番のメンバー12人の選考に向けた重要な実戦で、23日も同会場でオーストラリア戦が行われる。
西日本新聞社