パルムドール受賞作『ANORA アノーラ』、“アンチ・シンデレラストーリー”に期待高まるポスターと予告編が公開
第77回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞。レビューサイトRotten Tomatoesでは、批評家たちから99%の高評価を獲得し、様々なメディアが手放しで賛辞をおくっている、シンデレラストーリーのその先を描いた、セクシーでゴージャスでユーモラスな人生賛歌映画『ANORA アノーラ』が2025年2月28日(金)に公開されます。これに先駆けて、日本版ポスター・ヴィジュアル&予告編が公開されました。 アメリカで10月18日から6館で先行公開され、1館あたりの興行収入が9万ドルを超え、今年公開作の週末館アベレージNo.1を記録。その後評判が広がり現在では北米1,500館まで拡大され絶賛上映中だという本作。監督は、多くの国際映画祭で喝采を浴びた『タンジェリン』(15)、アカデミー賞(R)助演男優賞にノミネートされた『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(17)など、幾度となくアメリカ社会の「声なき声」をすくいあげ、丁寧かつユーモラスに描写してきたショーン・ベイカー。最新作『ANORA アノーラ』で描くのは、自らの幸せを勝ち取ろうと全力で奮闘する、ロシア系アメリカ人の若きストリップダンサー、アノーラの等身大の生きざま。ニューヨークを舞台に、身分違いの恋という古典的なシンデレラストーリを21世紀風にリアルに映し出し、監督作品史上最もエンターテイメント性が高く、清濁合わせ呑む人間らしさに溢れた作品に仕上げています。 主役のアノーラ、通称アニーを演じるのは、新星マイキー・マディソン。監督は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(19)と『スクリーム』(22)での演技を見てマディソンを抜擢。監督の期待に見事に応え、本作の演技で批評家から大絶賛を浴びています。そしてアノーラに夢中になるお調子者のロシア新興財閥の息子イヴァンに“ロシアのティモシー・シャラメ”の愛称で親しまれるマーク・エイデルシュテン。『コンパートメントNo.6』で強烈な印象を残し、数々の賞を受賞したユーリー・ボリソフも2人の結婚を阻止しようとする男の1人を好演しています。自らの幸せを求め続ける人間たちへの賛歌がユーモラスに、そして真摯な眼差しで描かれる本作では、セックス、美、富というパワーゲームの中で利用されながらも、階級意識や偏見に抗うアノーラの圧倒的パワーとエネルギーが、凝り固まった今の世の中を鮮やかに蹴り飛ばします。 公開されたポスターには、満面の笑みを浮かべ抱き合うアニーとイヴァンの姿が大きく描かれています。ネオンカラーのロゴも華やかで一見多幸感たっぷりですが、下部を覆うひび割れと「おとぎ話?ううん、現実(ルビ:リアル)。」というコピーが、アニーの不穏な未来を暗示しているかのよう。 予告編は、アニーが大富豪の御曹司イヴァンと運命的な出会いをはたすシーンからスタート。イヴァンの契約彼女になり、『プリティ・ウーマン』ばりに買い物をし、ラスベガスで豪遊、ついには結婚式をあげ、超高価な結婚指輪もゲットと、とんとん拍子にことが運びます。しかし、彼らの結婚を無効にしようと2の男が自宅を訪ねてきたことから雲行きはどんどん怪しくなっていき――。また、予告に挿入されているVariety評「『プリティ・ウーマン』がディズニー映画のように見えてくる」や、カンヌ国際映画祭審査員長を務めたグレタ・ガーウィグのコメント「真実味がありつつも予想だにしない作品」が、シンデレラストーリーのその先を行く、ー筋縄ではいかない物語を予感させます。 約束されたハッピーエンドなんて存在しない。物語は自分で作るしかない。ちょっとビターで最高に刺激的な21世紀の“アンチ・シンデレラストーリー”の、予想を超える結末に期待が高まります。 (C)2024 Focus Features LLC. All Rights Reserved.