共創型コミュニケーションが世界に広がる ── ソーシャルアイドル「ノタル」新作リリースで
ファンと一緒に作るソーシャルアイドル「notall(ノタル)」の取り組みが海外にも広がりを見せている。26日にリリースしたリミックスマキシシングル「Re:notall」では、日本だけでなく、ルーマニアのクリエイターの作品が採用された。ノタルのプロジェクトを推進するインターネット放送局「ワロップ放送局」では「インターネットは日本も海外も関係がないということの証拠。継続して作品を募集していきたい」と話している。
ワロップ放送局が今年8月、音楽ファイル共有サイト「SoundCloud(サウンドクラウド)」上で、デビュー曲「恋のスマソークラ」のリミックス曲を募集したところ、11月までにリミックス作品約200曲が寄せられた。日本のファンの作品が多かったが、4割がイギリス、ドイツ、香港、インドネシアなど海外からの応募だった。 リミックス曲として収録されたのはルーマニアのneutrinoPさんほか、Freezerさん(神奈川県)、Tatsuya a la modeさん(東京都)による3曲。新作に採用する旨をeutrinoPさんにメールで知らせたところ「こんなに美しくてインスピレーションが湧く音楽を歌ってくれてありがとう」とコメントしていたという。 ワロップ放送局の頃末敬社長は「ソーシャルネットワークが日本に限ったコミュニケーションではないということを形にしたかった。特に音楽のリミックスは、言葉は関係ないので海外のユーザーでも参加しやすいと考えていた」と狙いを語る。
今回のリリースでは、リミックス曲のほか、新曲やCDジャケットのイラスト、写真をFacebookなどで募集していた。新曲は、伊奈拓志さんが作詞・作曲した「ペンギン人間」。伊奈さんは、シンガーソングライターとしての活動していたこともあるという26歳の作曲家で、「まさか自分の曲が選ばれるとは思っていませんでしたが、デモテープを小さい子供に聴かせたとたん、みんな踊りだしたのでこれはいけるとも思っていました。本当に嬉しい」と話していた。 このほか「Re:notall」では、CDのジャケットイラストとして兵庫県・形無形さんの作品が採用された。