50歳で年収700万円です。貯蓄も「2000万円」に達したので、早期退職しても大丈夫ですか? 将来の年金が減っても、早くからゆっくりできるなら良いでしょうか?
早期退職の場合、年金受給までの生活も難しい?
50歳にて早期退職した場合でも、すぐに年金が受け取れるわけではないため、貯蓄を取り崩す、あるいは株といった運用資産の配当金の受け取りなどが安定的に実現できる人でなければ、年金受給までの生活が困窮してしまうかもしれません。 参考までに、総務省の家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要によると、65歳以上の単身無職世帯の支出平均額は15万5495円です。 もちろん必要な生活費は人それぞれですが、原則65歳からとなる年金受給までの15年間も多額の支出があることは理解しておきましょう。貯蓄などでまかなえないのなら、再就職やパート・アルバイトなどをする必要がありそうです。
早期退職はローン残高や必要生活費などと併せて検討を
本記事では50歳にて早期退職した際に、どれくらい年金が減ってしまうのか計算しました。早期退職をしてから年金受給までの間の生活費、年金受給を開始してからも受給額の範囲内で生活していけるのかをまず確認しましょう。その上で問題がなければ、早期退職を一つの選択肢としてもよいかもしれません。 出典 日本年金機構 老齢厚生年金の受給要件・支給開始時期・年金額 総務省 家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要 執筆者:小林裕 FP1級技能士、宅地建物取引士、プライマリー・プライベートバンカー、事業承継・M&Aエキスパート
ファイナンシャルフィールド編集部