「おでサポ」で楽しく健康に 1日ツアーで遊具体験や食事満喫【宇部】
宇部市シニアおでかけ応援事業開始記念として「おでサポって何⁉まるっと健康ツアー」が30日、島3丁目の西部体育館を発着点に行われた。60~80歳代の28人が隣接する蛭子公園の健康遊具を体験した後、昼食には同事業に協賛する飲食店で割引などのサービスを受けて食事し、史跡を巡るまち歩きも楽しんだ。 市スポーツコミッションの健康運動指導士、平本貴法さんは、同公園のウオーキングコース沿いに備え付けられた健康遊具の基本的な使い方や、より大きな効果を得られる工夫を伝えた。「体力年齢が実年齢より高い高齢者でも、今から運動を始めれば体力年齢を下げ、健康寿命を延ばせる」と激励した。 各自がそれぞれに割引サービスなどを受けられる同事業協賛店で昼食を取った後、JR宇部新川駅に集合。市ふるさとコンパニオンの会の脇彌生会長らのガイドで、記念会館や黄幡街区公園などを巡った。 妻と一緒に参加した藤井信明さん(71)=西岐波大沢西=は「蛭子公園に、こんなに多くの健康遊具があることを知らなかった。腹筋ベンチでは、腹筋の上部と下部では鍛え方が違うと教わり、その通りに試したら持病の腰痛が楽になった」と喜んだ。 市は、9月から高齢者を対象に外出のきっかけや生きがいづくり、健康の維持増進を目的に同事業を開始。65歳以上が各種サービスを受けられる飲食店やドラッグストア、美容院などの協賛事業者は、30日現在で157店舗に上る。 篠﨑圭二市長も駆け付けて「家にこもりがちなシニアが楽しく出掛けたり、友人と話したりする幸せに特化した政策として始めた。心も体も元気になる一日としてほしい」とあいさつした。