コンビニより焼肉屋が多い。北海道一の焼肉都市・北見市の「ご当地焼肉」はなぜ旨いのか【北海道旅グルメ】
『味覚園 総本店』 の肉へのこだわりがすごい
店長の話を聞いているうちに、食欲がどんどん刺激され、期待の波が胃袋と脳内に押し寄せてきますが、その前に『味覚園 総本店』の歴史や特徴を伺ってみました。 「うちの前身は、昭和43年に創業した『坂口精肉店』です。現在も内臓卸問屋として、味覚園グループの中核を担っています。だからこそ、新鮮な内臓やお肉を仕入れることができるんです。お肉の品質の良さには自信がありますよ」 では、具体的にお肉のこだわりについて教えてもらえますか? 「まず、牛サガリを含めた牛肉。職人の手で熟成させているので、豊かな風味と旨味が堪能できます。そして、看板メニューの豚ホルモン。氷締めという独自の下処理を行い、〈氷〆ホルモン〉というメニュー名で提供しています。一般的にホルモンは、臭みを防ぐために脂を取り除くことが多いんですが、〈氷〆ホルモン〉は、脂身をできる限り残すようにしています。そのおかげで、甘味と旨味が強いお肉に仕上がっています。ぜひ食べてみてください!」
初めての食感に感動! なにもかもがウマい
もう我慢できねぇ! ということで、テーブルへと案内してもらいました。単品のメニュー表を見てみると、レギュラーメニューが35種類。そのうち、豚ホルモンは6種類もあります。迷いましたが、やはり初手は王道メニュー。「氷〆ホルモン」(450円)」と「熟成牛サガリ」(980円)を注文しました。
特にお店の名物でもある「氷締めホルモン」は、獲れたてのホタテのようにツヤツヤしています。モツとは思えぬ上品な見た目にビックリです。トングでつかんだ時の感触もなめらかそのもの。プリップリです。
ホルモンとサガリを七輪の網にお肉を並べると、ホルモンの脂が網の目からしたたり落ちて、炎が舞い上がりました。5分ほど経過すると、ファーストロットの完成。さあ、待ちに待ち望んだ実食の時が訪れました。
まずは、牛サガリを何もつけずにガブリ。フグの刺身のようにみずみずしい! 旨味が濃縮された肉汁がジワジワと口内へ広がっていきます。何もつけなくても十分ウマい!