白河厚生総合病院「救急治療科」が始動
白河厚生総合病院(福島県白河市)は6日、県南地方の医療機関で初めてとなる救急専門の診療科「救急治療科」を開設した。初日から患者を受け入れ、常勤専門医3人態勢での診療が始まった。 これまで市外の医療機関に搬送していた交通事故によるけがや熱傷などの外科系の救急患者を受け入れ、診察や検査、治療をする。 内科系の疾患は総合診療科が担当し、救急治療科と連携して治療の経過に応じて他の専門科に引き継ぐ。院内での対応が難しい重篤な患者については、24時間態勢で受け入れている郡山市や福島市の「3次救急医療機関」に搬送する。 救急治療科では、白河厚生総合病院の救急担当部長を務める安田貢医師をはじめ、福島医大から派遣された林堅二医師、関根萌医師の計3人が常勤専門医とし勤務する。 初日の6日は、午前8時半~午後3時半に患者13人を受け入れた。開設により県南地方の救急救命医療の機能強化が期待されており、安田医師は「手術や入院を必要とする患者を受け入れる2次救急医療機関として、責務を十分に果たしていきたい」と抱負を語った。
福島民友新聞社