中日1位の草加勝が肘の損傷で離脱が確定 大学ラストシーズンで公式戦7完投、計142回を投げ抜く
中日ドラフト1位の草加 勝投手(創志学園-亜細亜大)が自主トレ中に上半身の違和感を訴え、右肘内側側副靱帯損傷が診断された。復帰までどういった過程で過ごすかは本人と球団が話し合って決めることになるが、復帰後は今まで以上にパワーアップした姿でマウンドに戻ってきてほしい。 【動画】完成形は東濱巨!?亜細亜大・草加勝の凄まじいピッチング 現時点で故障の原因はわからないが、草加と同様ドラフト1位指名を受けた「東都大学リーグ7人組」の昨年1年間の投球回数を調べてみた。 昨年草加はリーグ戦で134,1回投げている。春は6完投、秋は1完投と計7完投している。 西武1位の武内 夏暉投手(八幡南-國學院大)の105.2回、巨人1位の西舘 勇陽投手(花巻東-中央大)の115.1回、ヤクルト1位の西舘 昂汰投手(筑陽学園-専修大)の125.1回と比較しても多く、プロ野球のローテーション投手とほぼ同等のイニング数である。しかも大学野球は短期間で公式戦を行うため、少なからず負担はあったといえる。 さらに草加は大学日本代表にも選ばれ、日米大学野球、高校日本代表との壮行試合でも登板し、7回2/3を投げているので、昨年の投球回数は計142回となる。その他の非公式のオープン戦なども含めれば、NPBの規定投球回数を超える投球イニングを投げているのである。 また草加の所属した亜細亜大は昨季、苦しい戦いを強いられ、一部残留のために草加が力投する形になった。余裕を持っての登板と、余裕がない時の登板ではやはり疲労度が違ってくる。 草加としてはかなりケアに気を配って準備を進めていたと思うが、それでも故障してしまった。逆に1月の時点で判明してしっかりと体作りに専念できる状況になっただけでも吉といえる。 これは草加だけのリスクだけではなく、1年通して100回以上投げているのが草加以外では下村、西舘昂、西舘勇、武内、細野と5人もおり、やはり気を配らないといけない点だといえる。 彼らも1年目から活躍を期待されていると思うが、ぜひ自分の状態を見ながら、しっかりと調整を行ってほしい。