白塗りで羽田からロズウェルへ 特集・JAL 777-300ER初退役JA734J
日本航空(JAL/JL、9201)のボーイング777-300ER型機で初の退役機となった4号機(登録記号N3243P、元JA734J)。深夜の羽田空港を出発し、アンカレッジ経由でニューメキシコ州ロズウェルへ現地時間9月20日に到着した。2005年7月26日に引き渡され、翌月の就航から先月8月20日のラストフライトまで、長距離国際線を中心に19年間活躍した。 【写真】白塗りで出発を待つJAL初の777-300ER退役機元JA734J 旅客機はおおむね20年程度で更新時期を迎えるため、JA734Jの場合は少し早い退役だったと言える。座席数は4クラス244席で、ファースト8席、ビジネス49席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー147席。最終便の運航終了時の飛行時間は8万1823.64時間、フライトサイクルは9223サイクルだった。 当初の退役は8月19日のシドニー発羽田行きJL52便だったが、機材繰りの関係で急きょ羽田-シドニー線を1往復運航することが決まり、翌20日のJL52便で商業運航を終えた。その後は鶴丸ロゴなどJAL機を示す塗装は落とされ、売却先の登録記号(レジ)が「N3243P」に決まると、白塗りのまま機体後部のJAL機と同じ場所に記された。一方、シートは退役時のまま売却されたという。 本写真特集では、最終便や8月19日深夜のフェリーアウトの様子を取り上げる。
Tadayuki YOSHIKAWA