体調不良の4歳児を看病する母 2歳児の世話もしなくてはならず困っていると…近隣住民の対応に「天女様なの?」
子育てで困ったときに、周りに助けてくれる人がいるというのは、とても心強いものですよね。 【漫画イラスト】「天女様…!」と思った近隣住人の対応 今回紹介するのは「子どもの体調不良で助けてもらったこと」についてのエピソードです。 イラスト:チッチ
子どもの体調不良で
サナエ(仮名)さんが、旦那さんの転勤の都合で地方都市の社宅に入居していたときのことです。当時サナエさんには、4歳と2歳のまだまだ手のかかる年齢の子どもが2人いました。 あるとき、上の子が体調を崩してしまったため幼稚園を欠席することに。上の子を病院に連れて行くため、下の子を幼稚園に預けることにしたサナエさん。下の子はプレ幼稚園にも通っていたこともあり、上の子の用事などがあれば、兄弟を預かってくれる幼稚園でした。 上の子の通院が終わり、一旦帰宅したものの、上の子は体調が思わしくなく常に付き添っていなければ心配な状態。サナエさんは、下の子を迎えに行きたいけど、どうしようかと悩んでいました。 すると、仲良くしていた社宅の向かいに住んでいた奥さんが事情を察してくれ、サナエさんの代わりに下の子を迎えに行ってくれることになりました。向かいの奥さんにも同じ幼稚園に通う子どもがいたため、迎えを申し出てくれたようでした。 そして向かいの奥さんは、雪道で足元も危ないなかで、ぐっすり寝入ってしまっていた下の子を抱え、我が家まで無事に送り届けてくれたのです。
助け合うのが当たり前に
このときの出来事について、サナエさんに話を聞きました。 ー助けてもらったとき、相手に対してどう思いましたか?また、なんと伝えましたか? 大袈裟かもしれませんが、この方はこの世に舞い降りた天女様なのだろうかと思いました。自身のお子さんも引き連れながら、雪のなか我が子を抱えて連れて帰って来てくれるなんて、日頃から親交があったとはいえなかなか率先してできることではないと思います。相手の方には「(うちの子)重かったでしょう」と声をかけ「◯◯さんがいなければ、子どもを迎えに行けず大変だったよ、本当にありがとうございます」と心からの感謝の気持ちを伝えました。 ー相手の方とはその後何か会話をしましたか?その際、どのような会話をしたのか教えてください。 相手の方は、うちの2歳の子が「意外と重たいんだねー(笑)」と正直な感想を伝えてくれました。子どもは寝ていたのもあるし、冬で滑る素材のアウターを着ていたので、抱いてくるのは大変だったと思います。私は「そう、重いんだよ、ごめんね、ありがとう」と伝えました。 ーこの体験を通して、何か意識していることや気持ちの変化などはありましたか? 周りで困っている人がいることに気づいたら、できる限り手を差し伸べて助けてあげたいと感じました。 ーこの経験を誰かに話したことはありますか? 自分の母親に話したことがあります。母は「本当によいご近所さんに恵まれてよかったね」と言っていました。 ーこのような経験と同様、子育てをしていて大変な時はどんな時ですか? 子どもが体調を崩したときに、周りに頼れる人がいないと大変です。ほぼワンオペで育児をしているので、体調の悪い子どもを看ながらもう一人の子どものお世話をし、さらに家事までこなさなければなりません。子どもたちが元気なときでも大変だというのに、体調不良だと3割増くらいで大変です。そして、どうしても夫ではなく私が仕事を休んで子どもたちを見なければいけないことに、仕方ないこととはいえモヤモヤすることもあります。 ー子どもと一緒にいて困ったとき、周りにどういった対応をしてもらえると嬉しいと思いますか? 手伝ってもらえなくても優しく声をかけてもらえるだけでも嬉しいです。頑張っている自分を認めてもらえたような気分になります。 ーこの経験を通して、同じような状況で悩む方にどのようなことを伝えたいですか? 子育てで困ったことがあれば、1人で抱え込まずに周りの人に頼ってもいいのだと伝えたいです。他人であればやっぱり遠慮してしまい、なかなか頼るのは難しいかもしれませんが、自分が助けてもらったら今度は自分が余裕のあるときにほかの誰かを助けてあげればいいと思います。そうやって助け合うのが当たり前の世の中になるといいですね。 大変な子育てだからこそ、お互いに助け合うことが大切ですよね。お互い様の精神で、気軽に声をかけ合えるようになれるといいですね。 ※こちらは実際にユーザーから募集したエピソードをもとに記事化しています。 ※園によっては親族以外の方が代わりにお迎えに来ても受け入れてくれますが、 子どもの送迎を他人に頼む際は、事前に園に連絡するとよいでしょう。 (参考文献:『主婦の知恵袋』https://shufu-chie.com/archives/1438)
ほ・とせなNEWS編集部